...そこに流謫の余生を送り六三歳で死んだ(紀元前三二二年)...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...やがて絶海の孤島に謫死(てきし)したる大英雄を歌ふの壮調となり五丈原頭(ごぢやうげんとう)凄惨(せいさん)の秋を奏(かな)でゝは人をして啾々(しうしう)の鬼哭(きこく)に泣かしめ...
石川啄木 「閑天地」
... 菅神はうらみ玉はずとも賢徳(けんとく)忠臣の冤謫(ゑんてき)を天のいきどほりて水旱(すゐかん)風雷(ふうらい)の異変(いへん)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...冤謫(ゑんてき)懆愁(さうしう)のあまり讒言(ざんげん)の首唱(しゆしやう)たる時平大臣(しへいのおとゞ)を肚中(とちゆう)に深く恨み玉ひしもしるべからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...二三年前(ぜん)伊太利(イタリー)のカプリ島に謫居(たくきよ)してゐた頃...
薄田泣菫 「茶話」
...東南に謫官(たくかん)せられて洞庭湖を舟でとおっていると...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...謫竄(さすらへ)の身(み)となるは死(し)ぬるよりも怖(おそろ)しい...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...嫡男高視樣は高知市の郊外潮江に謫された事(今は其所を高視といふ)若君に逢うために白大夫ははる/″\太宰府から來てこゝで發病して目的を遂げずに此所で果てられた事を云ふ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...いわば喧嘩(けんか)を売られたに過ぎぬのだから)が千浬(カイリ)離れた孤島に流謫(るたく)され...
中島敦 「光と風と夢」
...彼は身と自らを人生から流謫(るたく)させたのではなかったか)鍛冶屋(かじや)の薄暗い軒下で青年がヴァイオリンを練習していた...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...いったん第九師団司令部附となり金沢に謫(たく)せられ...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...流謫の地に見えた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それらの流謫(るたく)の神々にいたく同情し...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...同時に正氏が謫所(たくしょ)へ...
森鴎外 「山椒大夫」
...謫天(たくてん)の三人を目して新文界の批評家とせしことあり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...謫在越之高田(ながされてえつのたかだにあり)...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...永保元年に謫せられた正氏が...
森鴎外 「歴史其儘と歴史離れ」
...金之助の謫居(たっきょ)のまわりも...
山本周五郎 「落ち梅記」
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