...やがて絶海の孤島に謫死(てきし)したる大英雄を歌ふの壮調となり五丈原頭(ごぢやうげんとう)凄惨(せいさん)の秋を奏(かな)でゝは人をして啾々(しうしう)の鬼哭(きこく)に泣かしめ...
石川啄木 「閑天地」
...御身の謫官(てきくわん)たるをつゝしみたもふゆゑなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
... 菅神はうらみ玉はずとも賢徳(けんとく)忠臣の冤謫(ゑんてき)を天のいきどほりて水旱(すゐかん)風雷(ふうらい)の異変(いへん)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...○法性坊尊意(そんい)叡山(えいざん)に在し時 菅神の幽(いうれい)来り我冤謫(むしつのながされ)の夙(ふるきうらみ)を償(むくはん)とす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...自分で自分に押しつけた名目不分明な流謫生活を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...東南に謫官(たくかん)せられて洞庭湖を舟でとおっていると...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...彼は間もなく失脚して循州に謫(たく)せられたが...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...私は此の流謫(るたく)を決して不幸とは考えない……...
中島敦 「光と風と夢」
...いわば喧嘩(けんか)を売られたに過ぎぬのだから)が千浬(カイリ)離れた孤島に流謫(るたく)され...
中島敦 「光と風と夢」
...すなわち第十一世維新王は十七歳の時に廃位されて南印度洋の孤島レユニオン島へ流謫され...
久生十蘭 「魔都」
...流謫の地に見えた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...エブリスはシムナーンに謫居(たっきょ)した...
南方熊楠 「十二支考」
...そのことによって宝石となり得る優秀な人々にとって流謫(るたく)とは何たる深い意味をもっていることでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...堪えがたく寂しいものは謫居(たっきょ)の秋であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...謫地風光入詠歌...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...獨(ひと)り謫天情仙(じやうせん)のみ舊に依(よ)りて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...金之助の謫居(たっきょ)のまわりも...
山本周五郎 「落ち梅記」
...謫所(たくしょ)で生涯をおえている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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