...其の遺(のこ)す所の典謨(てんぼ)訓誥(くんかう)...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...大きな護謨(ごむ)の樹の鉢植が据えてある部屋の隅に佇(たたず)みながら...
芥川龍之介 「路上」
...それは護謨(ごむ)に似たねばねばする液体だ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...地べたを護謨毬(ゴムまり)か何ぞのように感じるほど...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...手紙の端にアラビヤ護謨(ごむ)で滅多に剥(めく)れないやうに切手が貼つてあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...刀自は護謨(ごむ)製の懐中湯たんぽを背中に入れて...
薄田泣菫 「茶話」
...色のついた線を作るには細い格子のようなものと護謨(ゴム)写真と同じ法で板に写しこれを染めるのである...
寺田寅彦 「話の種」
...倉庫の 間にや護謨合羽(かつぱ)の反射(ひかり)だ...
中原中也 「在りし日の歌」
...護謨(ごむ)の合羽(かつぱ)を引き掛けて表へ出た...
夏目漱石 「それから」
...護謨(ゴム)の合羽(かっぱ)を引き掛けて表へ出た...
夏目漱石 「それから」
...のびない護謨(ゴム)もゆとりがあって面白いと云う人を屈服させる訳には行かない...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...まず護謨(ゴム)を植えるための地面を借り受けるのにだいぶんな手数(てすう)と暇が要(い)る...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...木皿の上には護謨毬(ゴムまり)ほどな大きな田舎饅頭(いなかまんじゅう)が一つ載(の)せてあった...
夏目漱石 「門」
...その他の部分も少し休養させなくては護謨(ゴム)が伸びてしまう」とコン吉がいうと...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...護謨会社の一事務員である自分には...
平林初之輔 「犠牲者」
...浅野護謨会社社長が...
平林初之輔 「犠牲者」
...その暗謨尼亜を造るには如何(どう)するかと云えば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...(七月十九日)○ベースボールに要するものはおよそ千坪ばかりの平坦なる地面(芝生(しばふ)ならばなお善(よ)し)皮にて包みたる小球(ボール)(直径二寸ばかりにして中は護謨(ゴム)...
正岡子規 「ベースボール」
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