...唯(ただ)偏狭なる自分が衷心から其(その)雅量に感謝する事の出来ないのは...
芥川龍之介 「羅生門の後に」
...どうもこれは恐縮です」お父さんは私の好意を心から感謝するように幾度も頭を下げてから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...何ぞ君恩を感謝するを以て臣下の義務なりと思はむや...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...生きている事を神さまに感謝するだろう...
太宰治 「新ハムレット」
...深く社会に陳謝するよう...
太宰治 「燈籠」
...そして私は天地人に感謝する...
種田山頭火 「其中日記」
...父は『照ちやん天上への凱旋だね、よくも土井家に生れて來て呉れた、本當に感謝する、先刻せはしい中から書いた照ちやんへの感謝状を今讀んでいゝか』とたづねますと、『父さんの心はよく分つて居ますからそれに及びません』と申します、私は『照ちやん、私の娘としてこれ迄暮してくれた事を光榮と存じ神樣に御禮申します...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...アントアネットは感謝するとともにまた当惑した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「共和政府は君に感謝する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私の特に感謝する所である...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...進んで草木その物に對しては恰も農夫の稻に於けるが如く學者の書卷に於けるが如きものありとせば其の恩澤を蒙むるものは啻にわが國内の雅客のみならず世界の旅行者も深く其の勞を謝するであらう...
永井荷風 「十年振」
...異人氏は感謝するかと思いの外...
中里介山 「大菩薩峠」
...國會の議決にて之に謝するの法なきに非ざれども...
福沢諭吉 「帝室論」
...ただ一死以て諸氏に謝する而已(のみ)と覚悟しつつ...
福田英子 「妾の半生涯」
...親切な待遇を感謝するより以外(ほか)は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...幸福を神に謝することはあるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...客に謝するのであった...
吉川英治 「黒田如水」
...しかしその刺激のゆえに彼に感謝する...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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