...併しそれにも拘らず俺は忍辱の涙をのんでこの苦痛を與へられたことを感謝する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...汝に謝する色現れつれ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...「金博士の御心労(ごしんろう)を謝する...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...感謝するをほとんど忘れんとせしほど...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...吾人は祖先の鴻恩を感謝すると同時に...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...アメリカから句集代を送つて下さつた渓厳子に感謝する...
種田山頭火 「其中日記」
...「きみに深く感謝するよ」彼は無性に腹を立てて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...あとでホッと息を吐(つ)いて感謝することが幾度あったか知れないからであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...一寸(ちょっと)、神様に感謝する...
林芙美子 「新版 放浪記」
...併せてその厚意を謝する記念として高価なる指輪を贈与せられた...
穂積陳重 「法窓夜話」
...現世にもこの太子が周利槃特を侮り後(のち)懺謝するのだと...
南方熊楠 「十二支考」
...青年文士はその運動者に對して「私はその好意を感謝するものです」と云つてゐるのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...伊沢氏では此時阿部正弘が家臣の恩を受けたのを謝するために...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...君が友人として僕をいたわってくれた段は実に感謝する...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...むしろ感謝するのが当然であろう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...そうかッ……感謝するよ……」兆策はモウ眼を真赤にしていた...
夢野久作 「二重心臓」
...客に謝するのであった...
吉川英治 「黒田如水」
...彼が光秀へ感謝するの余り...
吉川英治 「新書太閤記」
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