...この堕落を救済する途(みち)を講ずるのには...
芥川龍之介 「手巾」
...倫理を講ずるようには行(ゆ)かぬ...
泉鏡花 「婦系図」
...余が実際哲学すなわち政教学を講ずるゆえんなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...時ありて梁山泊の豪傑連が額を鳩(あつ)めて密(ひそか)に勢力拡張策を講ずるなど随分変梃来(へんてこ)な事ありてその都度提調先生私(ひそ)かに自ら当代の蕭何(しょうか)を以て処(お)るといふ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...戦略を講ずる代りに和約を講じ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...義士伝を講ずるとかいうならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼を無事にこの船中へ取納める方法を講ずるがよかろうではないか」「なるほど...
中里介山 「大菩薩峠」
...皆既直前の一番大切な時にそのようなことの必ずないように万全の策を講ずるとすれば...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...同類保存の途を講ずる余裕さえ持ち得ぬほどに貧弱なる孤立者またはイゴイストの寄合(よりあい)である...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...原子爆弾管理協定に対する違犯を防止すべく有効なる措置を講ずることこれ等の決議が今後如何に実施せられるかに相当興味ある問題であって...
仁科芳雄 「原子力の管理」
...本書を講ずるときに...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...いよいよ勝敗の極(きょく)に至りて始めて和を講ずるか...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...この先生予輩(ら)に『論語』に北辰のその処に居りて衆星これに向うがごとしとあるを講ずるついでに...
南方熊楠 「十二支考」
...わたくしはその講ずる所の本草経のいかなる書なるかを究(きは)めむと欲して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...榛軒の家に医書を講ずる会を開いたのは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...抽斎の書を講ずるは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼らはあわてながらも対策を講ずるに急だった...
吉川英治 「三国志」
...信長と和を講ずるに至った...
和辻哲郎 「鎖国」
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