...直ちに之を口實として鎭壓策を講ずるのです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...余が妖怪研究はかかる切要なる安心の道を講ずるものなれば...
井上円了 「おばけの正体」
...途中で和を講ずるのは屈辱であると論ずる学者があるかと思えば...
丘浅次郎 「人道の正体」
...これを防ぐの法を講ずるのほかはない...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...自営の道を講ずるつもりだという...
徳田秋声 「爛」
...二百年来水戸人士のこれを講ずる精かつ詳...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その講ずる所の迂濶(うかつ)にして乾燥なるは固(もと)より...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...戰略を講ずる代りに和約を講じ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...他の種類のあらゆるものを一括して講ずるのが正しい順序であろうと思うから――...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...匹夫は交を結ぶに難く特徴なき都市は永住の策を講ずるに適しない...
永井荷風 「十年振」
...他意なきことを表明してやる方法を講ずるのが隣人の義務なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...おおぜいいっしょに挽回策(ばんかいさく)を講ずることとなる...
夏目漱石 「三四郎」
...本書を講ずるときに...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...何でも早く本人同士を引離して緩々(ゆるゆる)善後策を講ずるに限るとこういわれるのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...其家に痘科鍵(とうくわけん)を講ずる会があつたと見える...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...九日に多紀庭(たきさいてい)が傷寒論を講ずることを休み...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...こうなっては僕の最後の一年をなるべく有利に過す方法を講ずるより外はない...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...羯磨疏(かつましょ)を講ずること十遍...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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