...倫理を講ずるようには行(ゆ)かぬ...
泉鏡花 「婦系図」
...余が実際哲学すなわち政教学を講ずるゆえんなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...その露文学を講ずるや微に入り細に渉(わた)って批評し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...特に理論を講ずるにあたっては...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...これを防ぐの法を講ずるのほかはない...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...保身と立身の法を講ずるようになった...
高見順 「いやな感じ」
...たとへば壺だの皿だのいふやうな民藝品のやうに保存法を講ずることもむつかしいだらうが...
田畑修一郎 「盆踊り」
...他の種類のあらゆるものを一括して講ずるのが正しい順序であろうと思うから――...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...他意なきことを表明してやる方法を講ずるのが隣人の義務なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...幸いにも文芸委員がこの公平なる手段を講ずるならば...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...しかし彼はこの場合どうして避けるかの策略を講ずる男ではなかった...
夏目漱石 「道草」
...ミンコフスキーは時間空間の相対性を講ずるに当って...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...どんなに厳重な防備を講ずるかも解らないと思ったからでした...
野村胡堂 「十字架観音」
...白刃既に交わるの時において孫呉を講ずるようなもので...
穂積陳重 「法窓夜話」
...この先生予輩(ら)に『論語』に北辰のその処に居りて衆星これに向うがごとしとあるを講ずるついでに...
南方熊楠 「十二支考」
...九日に多紀庭(たきさいてい)が傷寒論を講ずることを休み...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...老年に及んで経(けい)を躋寿館(せいじゅかん)に講ずることになった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...万一危険が迫った際に緩和策を講ずることができると考えたからである...
和辻哲郎 「鎖国」
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