...其の破綻に對して我々の拂はねばならぬ犧牲を最も少くする方法を講ずるのが...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...そうかといって他に相当な生活の道を求める手段を講ずる気振(けぶり)もなかったから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...私はすぐ適宜の処置を講ずるから……とネ...
海野十三 「深夜の市長」
...特に理論を講ずるにあたっては...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...戰略を講ずる代りに和約を講じ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...戦略を講ずる代りに和約を講じ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今や時勢の変遷と共に江戸演劇も何らか特別なる保護の方法を講ずるにあらずんば...
永井荷風 「江戸芸術論」
...匹夫は交を結ぶに難く特徴なき都市は永住の策を講ずるに適しない...
永井荷風 「十年振」
...彼を無事にこの船中へ取納める方法を講ずるがよかろうではないか」「なるほど...
中里介山 「大菩薩峠」
...同類保存の途を講ずる余裕さえ持ち得ぬほどに貧弱なる孤立者またはイゴイストの寄合(よりあい)である...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...反対な方向へ逆用する手段を講ずるだけの余裕ができた...
夏目漱石 「明暗」
...ミンコフスキーは時間空間の相対性を講ずるに当って...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...衣食充足の道を講ずるとともに...
新渡戸稲造 「自警録」
...彼らはオースチンの講ずる卓越せる学理を到底咀嚼(そしゃく)了解することが出来なかったために...
穂積陳重 「法窓夜話」
...姉と妹をそれぞれ手軽く言い顕(あらわ)す語がないのでアフリカ行の宣教師が聖書を講ずる際...
南方熊楠 「十二支考」
...抽斎の書を講ずるは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然はあれど必ず用を問はじといふも科學的手段を講ずるものゝ迷ならまし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...彼らはあわてながらも対策を講ずるに急だった...
吉川英治 「三国志」
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