...「謙抑の心を持つことは素晴らしい美徳である...
...「彼女は謙抑な態度で物腰が柔らかい...
...「謙抑な態度を取ることで周りからの信頼性が高まる...
...「謙抑な態度を取りながらも自分の意見をしっかり主張することが大切だ...
...「日本人は謙抑の心を持ち、相手を尊重する文化が根付いている...
...謙抑の言を並べてゐるのはもとより見上げた心がけである...
芥川龍之介 「変遷その他」
...小我の固執を離れたる謙抑とを感ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...少くとも彼女は自分の取扱ふ藝術そのものに對してはいつまでも謙抑な處女性を持ち續けてゐた...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...信仰を生の否定謙抑(けんよく)よりも高次の生として崇める方に傾くのは自然である...
田辺元 「メメント モリ」
...敢て現時の難局に當るに足らずと是れ謙抑の言に似たれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...芸術等の混乱が一時にやんで学生の謙抑な案内ぶりに一同が聴従する...
中里介山 「山道」
...制服の学生がいつも謙抑の態度でその案内者です...
中里介山 「山道」
...謙抑にして神恵を待てよ...
中原中也 「山羊の歌」
...対象をそのものとして活きた性格の姿でとらえてゆく主観の謙抑とでもいう美しさである...
宮本百合子 「ヴォルフの世界」
...ヴォルフの対象への並々ならぬ愛として結果しているものの裏づけである主観の謙抑や隅々まで自覚され支配されている客観の力を考えると...
宮本百合子 「ヴォルフの世界」
...そして限りない謙抑の志をもつて私はこの都会に永くありたいと思ふ...
室生犀星 「愛の詩集」
...俳句を書いて色紙短冊を売ることすら幾らか顔を赧らめるほどの謙抑な人々なのである...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...一面私の謙抑しないのを戒めて下すった...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...この日も弟子を前へ押し出す謙抑(けんよく)な態度で...
横光利一 「微笑」
...私に断えず附き纏(まと)っているものは自負の反対に立つ不足不備の意識と謙抑羞恥の感情とである...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...私自身に謙抑している以下に私の価値を引下げて私を是非した時のことである...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...唯だ真率なる書生風にあらざれば謙抑なる紳士風を見た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...戦闘的ゲルマン的なるものと宗教的謙抑的なるものとの結合だと云ってよい...
和辻哲郎 「鎖国」
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