...彼はある抵抗以上に危険なものに遭遇した――この謎めいた国土の...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼女の話はその謎めいた結婚について極めて個性的な光を与えるもので...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...さては謎めいた眸を送ることなど...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...笑いながら謎めいたことをいう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その謎めいた言葉の真意は誰にも解りません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...飛んだ手數仆(だふ)れになりはしないかと言つた謎めいた意味もあつたことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さっきの二〇スーです」ラスチニャックは鬘をつけた謎めいた男にコインを一枚差し出した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...或頁には「黒幕の影からいよいよ角を出し」といふのや「行列の行きつくはては餓飢地獄」といふ謎めいた句が何かの暗示のやうに其處に書かれてゐる...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...しかし最後にはその謎めいた魅力に打負かされてゐる...
堀辰雄 「「文藝林泉」讀後」
...さういふ謎めいたものにある...
堀辰雄 「「文藝林泉」讀後」
...滝壺に着くころまでに手話で話す」いやに謎めいた表情の船長を横目に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...その謎めいた詞(ことば)の意(こころ)は...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...戸前の下には同心河合伝八の謎めいた死骸!あまりの事に寄り集まった者が...
吉川英治 「江戸三国志」
...忌(いま)わしい謎めいたことさえ言っていた...
吉川英治 「剣難女難」
...山はひがしよ三十と六つ家木(かぼく)はみだすよ水と工(く)とそんな意味もわからん謎めいた童歌(わらべうた)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...灯皿(ひざら)の罪一何やら、謎めいた言葉に、お小夜も、甚三郎もやや呆(あ)っ気にとられていたが、平四郎が逃げる気と勘づいたので、はっとしながら、『――待てっ、御番城の宝物を掠(かす)めて、その儘、巧みに逃げようとて、そうはさせぬ』と、甚三郎は、大きく呶鳴りながら、廻廊の上へ、刎(は)ね上って、背後から抜打に斬りつけた...
吉川英治 「夏虫行燈」
...どこまでも連なる不毛の峰々が巨大で謎めいた姿を西に聳やかし...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...数限りない側道が謎めいた暗黒へと延びていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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