...何やら謎めいた所があって...
芥川龍之介 「邪宗門」
...謎めいた凄まじい変化が象の全身に生じていた...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...彼女の話はその謎めいた結婚について極めて個性的な光を与えるもので...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...さては謎めいた眸を送ることなど...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...一人の紳士に謎めいた恋をしていたが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...なにか謎めいたものを直吉に投げかけました...
豊島与志雄 「土地に還る」
...その謎めいた言葉の真意は誰にも解りません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そうすると私はまた謎めいた出来事の意味を貴女に尋ねに来て...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そんな謎めいた氣持を抱いたまま...
堀辰雄 「エトランジェ」
...何か謎めいた恍惚の源になり得るやうなものを自分の目が搜してゐるのだといふことを……...
堀辰雄 「春日遲々」
...一種の謎めいた氣持の中にとり殘させる...
堀辰雄 「小説のことなど」
...さういふ謎めいたものにある...
堀辰雄 「「文藝林泉」讀後」
...滝壺に着くころまでに手話で話す」いやに謎めいた表情の船長を横目に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...突然謎めいた色となって久慈に響き戻って来るのを...
横光利一 「旅愁」
...戸前の下には同心河合伝八の謎めいた死骸!あまりの事に寄り集まった者が...
吉川英治 「江戸三国志」
...山はひがしよ三十と六つ家木(かぼく)はみだすよ水と工(く)とそんな意味もわからん謎めいた童歌(わらべうた)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...灯皿(ひざら)の罪一何やら、謎めいた言葉に、お小夜も、甚三郎もやや呆(あ)っ気にとられていたが、平四郎が逃げる気と勘づいたので、はっとしながら、『――待てっ、御番城の宝物を掠(かす)めて、その儘、巧みに逃げようとて、そうはさせぬ』と、甚三郎は、大きく呶鳴りながら、廻廊の上へ、刎(は)ね上って、背後から抜打に斬りつけた...
吉川英治 「夏虫行燈」
...これらの謎めいた紫の山脈との距離は五百キロメートルをさほど下らないはずなのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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