...仍つて遂に謁し申さず...
太宰治 「右大臣実朝」
...阿宝に拝謁を仰せつけられ...
田中貢太郎 「阿宝」
...殿様に拝謁を仰せ付かった者は誰でも心中に気の毒な思いをした...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...命の勢威盛んなりしは、日本武尊の東征に當りて、必ず之に謁し、其の凱旋に當りても、俘虜を神宮に獻つりし事などを見て知るべく、特に其の天照大神を奉じて、神領を諸國に徴するは、一種の宗教的領土擴張にして、其の成功は武力を用ひたる四道將軍にも比すべければ、外國人が女王と思ひしも故なしとせず、五なり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...ともかく今夜のうちにハムレットを連れて逃げるほうがいいと思いながら謁見室の入口まで来ると...
久生十蘭 「ハムレット」
...父の身分はヤット藩主に定式(じょうしき)の謁見が出来ると云(い)うのですから足軽(あしがる)よりは数等宜(よろ)しいけれども士族中の下級...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...拝謁(はいえつ)するのはほかでもない首相本人である...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...正弘は江戸邸に於て家臣に謁を賜ふこと例の如くであつたが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...引かれて大臣に謁し...
森鴎外 「舞姫」
...劉璋に謁(えっ)して...
吉川英治 「三国志」
...後主(こうしゅ)劉禅(りゅうぜん)に謁(えっ)し...
吉川英治 「三国志」
...獄中の拝謁をえてから後(のち)十日あまりを...
吉川英治 「私本太平記」
...将軍家に謁(えつ)を乞う――と...
吉川英治 「新書太閤記」
...拝謁(はいえつ)する小間まで通って平伏していた...
吉川英治 「親鸞」
...謁見(えっけん)をも宥(ゆる)されて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...謁(えつ)を与えた...
吉川英治 「源頼朝」
...彼は余儀なく大統領に謁見を申込んで...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...その結果ガマの正式謁見となり...
和辻哲郎 「鎖国」
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