...素藤が初め捕われて再挙を謀る間潜伏した山というはどの辺を指すのか解らぬが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...先づその首領等にそれを謀るといふことをせずに...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...目下の独仏の危機に際して石炭業の萎縮を謀るのは敵国のためにするものだ...
大杉栄 「日本脱出記」
...〔當藝志美美(たぎしみみ)の命の變〕かれ天皇崩(かむあが)りまして後に、その庶兄(まませ)當藝志美美(たぎしみみ)の命、その嫡后(おほぎさき)伊須氣余理比賣に娶(あ)へる時に、その三柱の弟(おとみこ)たちを殺(し)せむとして、謀るほどに、その御祖(みおや)伊須氣余理比賣、患苦(うれ)へまして、歌もちてその御子たちに知らしめむとして歌よみしたまひしく、狹井河よ 雲起ちわたり畝火山 木の葉さやぎぬ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...以て自ら安きを謀るは...
竹越三叉 「深憂大患」
...かくてアカイア軍勢の壁はあとなく亡ぶべし』かく天上に神々は言を換はして相謀る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...而(しこう)してその社の倶(とも)に天下の大事を謀るに足らざるを以て...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...動もすれば内部の調和を謀るに急なるが爲に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...奸商と結托して往々私利を謀るものと為す...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...男をば謀ると云ふに近き恋それにも我は死なんとぞ思ふわたしといふ女はまあ何といふ女であらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...果して然らんには甘んじて之に従い之に謀る可しと雖も...
福沢諭吉 「女大学評論」
...腕押しと学問とは道同じからずして相ともに謀るべからざるようなれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...其旧を棄てゝ新惟(こ)れ謀るは人間大自在の法にして...
福沢諭吉 「新女大学」
...我社中は悦て其法を傳へ天下と共に裨益を謀るべし...
福澤諭吉 「肉食之説」
...奈何(いかん)せん余が現在の苦痛余り劇しくしていまだ永遠の幸福を謀るに暇(いとま)あらず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...帝自己の安全を謀るのが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...また政府としては収入の増加を謀る必要があったために...
柳田國男 「名字の話」
...水戸家百年の安泰を謀るがために」「それを内膳から聞く要はない」頼胤はきっぱりと遮(さえぎ)った...
山本周五郎 「新潮記」
便利!手書き漢字入力検索