...自分は知人某氏を兩國に訪うて第二の避難を謀つた...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...これは團三郎が豫め加州の登城の時刻を知つて斯くあれかしと謀つてした事でして...
江南文三 「佐渡が島から」
...いまさら御一族と謀つて何かたくらむなどそんなおひまも野心もお持ち合せにならぬやうな御様子でございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...ソレデ河野が若し聯合黨の爲に謀つたならば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ソレデ河野が若し聯合党の為に謀つたならば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...賞金五百円を贈ることを謀つた...
永井荷風 「来訪者」
...側臣の戲陽速(ぎやうそく)を呼んで事を謀つた...
中島敦 「盈虚」
...屡々光と影のことに就いて余に謀つてゐたが...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...友達などにも謀つてゐるのであるが...
牧野信一 「途上日記」
...それから彼等は寄々相謀つた揚句...
牧野信一 「南風譜」
...果しもなかつたので祖父と武さんが謀つて...
牧野信一 「肉桂樹」
...どんなに僕がそれに逆らはせようと謀つてもドリアンはあたかも彼女の手足の如く自由に止り...
牧野信一 「娘とドリアン」
...少(わか)い友人のために便宜を謀つたことであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」蘭軒と同じく此復古を謀つたものには狩谷斎がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...先生は言(こと)を左右に託して水路扈随を免れむことを謀つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...横井を刺すことを謀つたのださうである...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...尋いで Sicilia の一揆が再擧を謀つて...
森鴎外 「古い手帳から」
...是は宗教の力を王權の下に屈せむと謀つたものである...
森鴎外 「古い手帳から」
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