...ただメソメソ泣きながら唯々諾々と二人の言いつけに従うのでした...
太宰治 「人間失格」
...ゴリキイはレニンに全く牛耳(ぎゅうじ)られて易々諾々(いいだくだく)のふうがあった...
太宰治 「HUMAN LOST」
...唯々諾々(いいだくだく)としてひき受け...
田中英光 「オリンポスの果実」
...最初の中(うち)は多少は、自分自身の立場も、発揮したいような傾向も見えたが、しかし今はもうとても歯がたたないと観念して、ただホームズの為すままに、唯々諾々として、後からついて来るだけのことになってしまった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...唯々諾々(いいだくだく)と...
徳永直 「戦争雑記」
...安倍党首が唯々諾々として引き下ったということも...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...唯々(いい)諾々として傾聴していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...駒井を頭にいただいて唯々諾々(いいだくだく)とその後塵(こうじん)を拝して納まっているか知らん...
中里介山 「大菩薩峠」
...表向だけ唯々諾々としてこれを遵奉するは自ら欺くというもので...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...また唯々諾々としてこれに応ずるということである...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...何事に就ても唯々諾々するのみ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...ブラドンの心づくしを悦(よろこ)んで唯々諾々(いいだくだく)と医師へ同伴されたりしているうちに...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...眼付までも殺気立つてゐる気合ひに蹴落されて諾々としてしまつたのである...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...マルが諾々として吠えたり...
牧野信一 「創作生活にて」
...唯々諾々としていなければならない...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...唯々諾々と主人株...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...唯々諾々(いいだくだく)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...唯々諾々として怪兇の命にこれ従うより外(ほか)はないのであった...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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