...しかして聴衆は唯々諾々...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...満場の議員が唯々諾々と後藤の脚下に拝跪しているように思われた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼の三国の干渉に唯々諾々と服従するものと精神に於て相似ている...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私があまりに唯々諾々(いいだくだく)と従ったら...
太宰治 「惜別」
...唯々諾々(いいだくだく)としてひき受け...
田中英光 「オリンポスの果実」
...安倍党首が唯々諾々として引き下ったということも...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...唯々(いい)諾々として傾聴していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...駒井を頭にいただいて唯々諾々(いいだくだく)とその後塵(こうじん)を拝して納まっているか知らん...
中里介山 「大菩薩峠」
...たゞ唯々諾々として己れを造つた人間に弄ばれ...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...もの事を逆にいえば唯々諾々(いいだくだく)なのである...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...唯々諾々(いいだくだく)としていられるのは...
羽仁もと子 「親子の愛の完成」
...私が云ひ出せば厭といふことなく諾々として私の息を検査して呉れたが...
牧野信一 「毒気」
...諾々としてゐる私のその場の呼吸をすつかり呑み込んでしまつて...
牧野信一 「毒気」
...その苦痛を忍受しつつ唯々諾々として自分の美の光りを渇仰する有様を見て...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...唯々諾々(いいだくだく)として受け入れているではないか...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...唯々諾々(いいだくだく)と伏していた...
吉川英治 「三国志」
...何で唯々諾々(いいだくだく)と服従できようか...
吉川英治 「三国志」
...なんで唯々諾々(いいだくだく)とお引っ返しなすったのか...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索