...しかして聴衆は唯々諾々...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...彼の三国の干渉に唯々諾々と服従するものと精神に於て相似ている...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私があまりに唯々諾々(いいだくだく)と従ったら...
太宰治 「惜別」
...ただメソメソ泣きながら唯々諾々と二人の言いつけに従うのでした...
太宰治 「人間失格」
...ゴリキイはレニンに全く牛耳(ぎゅうじ)られて易々諾々(いいだくだく)のふうがあった...
太宰治 「HUMAN LOST」
...安倍党首が唯々諾々として引き下ったということも...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...書肆の月刊雑誌を発行するや最初は何事も唯々諾々(いいだくだく)主筆のいふ処に従ふといへども号を追ふに従つてあたかも女房の小うるさく物をねだるが如く機を見折を窺ひ倦(う)まず撓(たゆ)まず内容を俗にして利を得ん事のみ図る...
永井荷風 「書かでもの記」
...全く唯々諾々(いいだくだく)として命令に服しているんだ...
夏目漱石 「二百十日」
...必ずしも不正なる要求に対しても唯々諾々(いいだくだく)...
新渡戸稲造 「自警録」
...表向だけ唯々諾々としてこれを遵奉するは自ら欺くというもので...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...島袋君等の手で早速出來上つて之に唯々諾々從ふことに成つた...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...何事に就ても唯々諾々するのみ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...ブラドンの心づくしを悦(よろこ)んで唯々諾々(いいだくだく)と医師へ同伴されたりしているうちに...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...諾々としてゐる私のその場の呼吸をすつかり呑み込んでしまつて...
牧野信一 「毒気」
...しかし頼該自身がまことに唯々諾々(いいだくだく)として高松へ移ったので...
山本周五郎 「新潮記」
...唯々諾々(いいだくだく)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...諾々(だくだく)としているような非国民は一人だっていないのです...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...唯々諾々(いいだくだく)と応じたのだから――...
蘭郁二郎 「鉄路」
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