...しかして聴衆は唯々諾々...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...即座に唯々諾々(いいだくだく)と署名し拇印を押しました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...満場の議員が唯々諾々と後藤の脚下に拝跪しているように思われた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...被害民に於てもまた唯々諾々とこれにつく者が多く...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ゴリキイはレニンに全く牛耳(ぎゅうじ)られて易々諾々(いいだくだく)のふうがあった...
太宰治 「HUMAN LOST」
...唯々(いい)諾々として傾聴していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...書肆の月刊雑誌を発行するや最初は何事も唯々諾々(いいだくだく)主筆のいふ処に従ふといへども号を追ふに従つてあたかも女房の小うるさく物をねだるが如く機を見折を窺ひ倦(う)まず撓(たゆ)まず内容を俗にして利を得ん事のみ図る...
永井荷風 「書かでもの記」
...全く唯々諾々(いいだくだく)として命令に服しているんだ...
夏目漱石 「二百十日」
...たゞ唯々諾々として己れを造つた人間に弄ばれ...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...もしなにもかも唯々諾々(いいだくだく)と...
新渡戸稲造 「自警録」
...島袋君等の手で早速出來上つて之に唯々諾々從ふことに成つた...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...何事に就ても唯々諾々するのみ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...范増はそれ以来唯々諾々として一言も王を諫める事をしなかつた...
牧野信一 「悲しき項羽」
...私が云ひ出せば厭といふことなく諾々として私の息を検査して呉れたが...
牧野信一 「毒気」
...唯々諾々としていなければならない...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...その苦痛を忍受しつつ唯々諾々として自分の美の光りを渇仰する有様を見て...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...郭淮は唯々諾々(いいだくだく)ふたたび城を出た...
吉川英治 「三国志」
...諾々(だくだく)としているような非国民は一人だっていないのです...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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