...それは從弟を通しての申し入れであつたので、私は郷里の母や兄に意見を問うてやると、兩方とも、應諾せよ、といふ答へでありました...
石川三四郎 「浪」
...然し学生は諾(き)かなかつた...
石川啄木 「葉書」
...幸(さいわい)に先生は大きな同情をもって快諾し...
海野十三 「大脳手術」
...伊弉諾神の左眼を洗いし時に...
高木敏雄 「比較神話学」
...扉にかけることだけを許諾してもらう...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...ここまで話が進んで来て承諾してくれなかったら僕の立ち場がなくなるとか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幸子はつい承諾してしまった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...然諾を重んじない彼氏の立場には同情すると同時に軽蔑しないではゐられなかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...いずれ時機を見てお父さんにも承諾させるが...
徳田秋声 「仮装人物」
...請う所を許諾せられなば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...木蔭(こかげ)に入ろうと云っても諾(き)かなかった...
徳永直 「冬枯れ」
...比如二然諾一...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...私も直ちに承諾してそれへ出席した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...黙諾とかいう不文律はあるにはあるけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...母もこの理(ことわり)に折れて承諾の言葉を述べたけれども袖に余る悲しみの涙が我が小児の黒髪をうるおした...
中里介山 「法然行伝」
...待ってでもいたように承諾した――つまり道之進と佐和とはいま許嫁(いいなずけ)の間がらであり...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...玉璽をわしの手に預けたいと?」待っていたといわぬばかりな口ぶりで快諾した...
吉川英治 「三国志」
...ご承諾給わるか」「しかしわしが開基となれば...
吉川英治 「私本太平記」
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