...賈慎庵は何でも乾隆(けんりゆう)の末の老諸生の一人だつたと云ふことである...
芥川龍之介 「鴉片」
...或いは之に集約された限りの前資本主義的諸生産様式のものである...
戸坂潤 「科学論」
...地球上の諸物質や諸生物(更には人間社会もそうだが)を含めて...
戸坂潤 「科学論」
...その波に揺れながら枝葉間に諸生物を安住せしむる状(さま)を件(くだん)の神馬王の長毛に比して学僧輩が名づけたのかも知れぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...わが邦が手軽く神社によって何の費用なしに従来珍草奇木異様の諸生物を保存し来たれるを羨むものなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...諸生組の御家老連またぞうろう首を斬られて水戸へ下って...
三好十郎 「斬られの仙太」
...……天狗がどうの諸生がどうのってこと...
三好十郎 「斬られの仙太」
...または水戸諸生組奸党の者がここへ来たことはありませんか?お妙 いいえ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...諸生組の頭棟朝比奈...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...然るにたかはみづから択んで一諸生たる柏軒に嫁(か)したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...講説は縦(たと)ひ強て諸生の求に応じても...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ところの美術諸生(しょせい)と見ゆるなるべし...
森鴎外 「うたかたの記」
...彼(かの)美術諸生は果して起(た)ちて「ホテル」に入りぬ...
森鴎外 「うたかたの記」
...大抵諸生の中で、志(こころざし)があり才があって自ら給せざるものを選んで、寄食を許していたのだろう...
森鴎外 「渋江抽斎」
...共に十七歳の諸生であった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...諸生山田要蔵はこの時慶応義塾に寄宿した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...却りて他の凡庸なる諸生輩を罵りき...
森鴎外 「舞姫」
...世間的な諸生活同様の・否それ以上の・辛い骨の折れる義務を背負っているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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