...これが袋探偵がその場で知り得たところの諸点だった...
海野十三 「すり替え怪画」
...次のような諸点がわれわれの注意をひく...
知里真志保 「あの世の入口」
...しかし自分が以下に述べんとする諸点を正当に理解される読者にとってはこうした一見奇怪な見方が決して奇怪でないことを了解されるであろうと思われる...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...そうして私はまたこの夢の心理なるものがはなはだしく連句の心理に共有なる諸点を備えていることを発見して驚かなければならないのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...吾々はこのようなイデオロギー論がどのような諸点に於て...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この要約諸点をそれとして取り上げることから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その縄張(なわばり)以外の諸点においては知らぬ...
夏目漱石 「作物の批評」
...すべてこれらの諸点において...
夏目漱石 「野分」
...まだちょっとしたはっきりしない諸点が残っているとしても...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...その構図のある付随的な諸点は...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...これらの諸点を帰結して...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...まず瑣末(さまつ)な諸点から始めるとしよう...
南方熊楠 「十二支考」
...却って欠点が互に目に付くと云うような諸点から...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...題材と主題との関係で今私がとりあげたく思っている諸点...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分でもいろいろと考えていた諸点はっきりして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...寄ってたかって珍重するのだろう……」と言うような諸点がお能嫌いの人々の...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...寄ってたかって珍重するのだろう……」というような諸点がお能嫌いの人々の...
夢野久作 「能とは何か」
...シャビエルは以上の諸点を報道し...
和辻哲郎 「鎖国」
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