...即ち花鳥諷詠の詩であるということを当然過ぎるほど当然な言葉であるとして些(いささ)かも疑う所がない...
高浜虚子 「俳句への道」
...諷詠であるということである...
高浜虚子 「俳句への道」
...花鳥諷詠真骨頂(しんこっちょう)漢と題した事があります...
高浜虚子 「俳句への道」
...唯此処(ここ)には花鳥諷詠詩たる俳句の母体である俳諧というものが...
高浜虚子 「俳句への道」
...あるいは諷刺(ふうし)小説のつもりだったら...
太宰治 「鉄面皮」
...婉曲(えんきょく)な云い方でそのことを諷(ふう)していたのであろうが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...短歌もやはり日本人の短詩である以上その中には俳句におけるごとき自然と人間の有機的結合から生じた象徴的な諷詠の要素を多分に含んだものもはなはだ多いのであるが...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...それから諷刺的の雑誌の記事と...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...お家のための重大責任として家来が諷諫(ふうかん)したものでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これも諷語(ふうご)だからだ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...「われ/\は諷射しよう!」と詩人大江鉄麿は...
槇村浩 「詩諷」
...美の一種目として諷刺を避けてはいないのだろうと思う...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...諷刺の精神も活をいれられて結構の時節である...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...彼はラテン語で優れた諷刺詩一篇を書いたが(それは既に公表されている*)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...カイウス・カルウスは彼に対して誹謗(ひぼう)的な諷刺詩をたくさん書いていたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...物質文明とともに大西洋の海を渡ってゆく諷刺劇をサンゼリゼで観た後だった...
横光利一 「旅愁」
...物騒なこの頃を諷(ふう)してあった不気味な絵と句をおもい出して...
吉川英治 「大岡越前」
...中にかならず異彩ある風貌の持主や、“めし屋の先生”なる人物もあつて、時事を論じ、諷刺を好み、大臣富豪をあげつらひ、一ぱい何錢の汁と一ぜん飯は食つてゐたが、和氣あいあい、卑屈やニヒルの陰影がなく、社會力の岩磐らしい不屈さと、洒脱があつた...
吉川英治 「折々の記」
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