...こちらへ暗に勇の諷意(ふうい)があると思つたからだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...多少(たせう)の諷刺(ふうし)も籠(こも)つて居(ゐ)るつもりだ...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...甲の俳人も天地の景勝風物(ふうぶつ)を諷詠する...
高浜虚子 「俳句への道」
...明易(あけやす)や花鳥諷詠南無阿弥陀(なむあみだ)人がどういう意味であるかと質問しました...
高浜虚子 「俳句への道」
...皮肉や諷刺(ふうし)じゃないわけだ...
太宰治 「多頭蛇哲学」
...彼の諧謔(かいぎゃく)詩、四句詩、題韻詩、折句詩、諷(ふう)詩、歌謡詩、などは幾度も人々の口にのぼった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...斎の漫画は北斎に比すれば筆致甚(はなはだ)穏健にして芸術的感情の更に洗練せられたるものあれども滑稽諷刺の一事に至つては到底北斎の深刻に及ぶべくもあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その小路を行けば丸山へ出ると云ふ事を諷するやうに...
長與善郎 「青銅の基督」
...実際よく利(き)くのね」冗談(じょうだん)とも諷刺(ふうし)とも真面目(まじめ)とも片のつかないこの一言(いちごん)の前に...
夏目漱石 「明暗」
...*50サント・ブーヴがユーゴーへ与えた辛辣(しんらつ)な諷刺の口振りを...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...「諷刺したのだらうか? しかもこの自分に對つて!」さう云ふものゝやうに...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...漢廷官人の不心得を諷して向翔と言える人...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...以前「十二の椅子」という諷刺小説を書いたイリフ...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...諷刺心(こころ)より詩人わが5295喜ばむことを君知るや...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その一例としてモンテーニュは次にカピルプスすなわちレリオ・カピルポ(一四九八―一五六〇)というイタリアの詩人の諷刺詩をあげている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...マルティアリスがそのエピグラムの終りに含ませた諷刺とくらべて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この事なくしてかかる洒落(しゃれ)や諷刺(ふうし)の美があり得ようや...
柳宗悦 「民藝四十年」
...……尤も人間と草木を比べるのが無理でしょうが」玄一郎はそれが自分を諷(ふう)して云うように思えた...
山本周五郎 「いさましい話」
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