...人情の軽薄を諷刺した諺であるが...
青木正児 「九年母」
...この悪魔の話なるものをうるがんの諷諭(ふうゆ)だと解してゐる...
芥川龍之介 「悪魔」
...また私の花鳥諷詠という語を戸棚(とだな)の中にしまい込んで置いてなるべく手を触れないようにしておる者もある...
高浜虚子 「俳句への道」
...そこに大事な諷詠ということが残されておる...
高浜虚子 「俳句への道」
...俳句は「花鳥諷詠詩である」と断じた事は...
高浜虚子 「俳句への道」
...私はこの頃になってまた「俳句は花鳥諷詠詩である」と断じた事に誇りを持つようになった...
高浜虚子 「俳句への道」
...「筑摩軍記」は桔梗の方と河内介とが「密通」したことを暗に諷(ふう)して...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...・さんざふる夜の蠅でつるみます・たゞ一本の寒菊はみほとけに・山茶花さいてお留守の水をもらうてもどる・誰かきさうな空からこぼれる枇杷の花・しぐれたりてりだしたりこゝそこ茶の花ちつて・冬蠅とゐて水もとぼしいくらし改作二句この柿の木が庵らしくするあるじとしてこゝにかうしてみほとけのかげわたしのかげ(晩課諷経)十一月廿六日徹夜...
種田山頭火 「其中日記」
...何だか自分のことを諷刺(ふうし)されるような気のするところがあった...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...或は滑稽諷刺の戯作を試みる者あり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...実際よく利(き)くのね」冗談(じょうだん)とも諷刺(ふうし)とも真面目(まじめ)とも片のつかないこの一言(いちごん)の前に...
夏目漱石 「明暗」
...そうしたグロテスクや諷刺やヴィジョンの意味をひとたびつかみさえすれば...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...あたかも山川の生涯を諷刺しているようでもあった...
久生十蘭 「蝶の絵」
...スウイフトの不愉快の點はその厭世的諷刺にある...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...「われ/\は諷射しよう!」と詩人大江鉄麿は...
槇村浩 「詩諷」
...日の出に日延べがしてみたい――と渋い調子でこう諷う...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...四条河原の夏宵ちよぼくれの中に幕政を嘲笑した歌詞を三千三が諷ひ...
正岡容 「寄席風流」
...それはその諷言(ふうげん)を見に集まる民衆の顔つきから察しると...
吉川英治 「私本太平記」
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