...今も空にある如き大諧音(だいかいおん)の終に起らむを望みて...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...と或る御堂のおくの讀經の諧音に耳をすましたり...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...宇宙の朗らかな諧音(かいおん)は内心の愛の調べによく調子を合わしてることはなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...古代希臘の或る神祕家の言つた「天體の妙なる諧音」のことが頭に浮かんだ...
中島敦 「環礁」
...調和的な宇宙の構成にふさはしい極めて調和的な壯大な諧音――を立てて轉しつゝあるのだが...
中島敦 「環礁」
...古い意味の(調和)古い意味の(諧音(かいおん))それらの一切は考えなくともよしとし...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...そこで古い意味の(調和)古い意味の(諧音)それらの一切は考えなくともよいとされ...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...ふぞろいな濁った諧音(かいおん)で...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ぼんやりとした諧音であった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...まず嬰ヘ長調の諧音を出すことからはじめて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...ピアノから崇高な諧音を誘い出しては...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...ちょっとした諧音の二つや三つ……」「いいえ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...――そうしてこのヘ長調の諧音まで来ると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...ピタゴラス派(は)の天球運動(てんきゅううんどう)の諧音(かいおん)です」「あら...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...本当に新しい諧音で自身のテーマが鳴り出そうとする前の魅力ある精神過敏の状態は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...諧音(かいおん)の海を...
吉川英治 「黒田如水」
...夜(よ)もすがらふだんの諧音(かいおん)をたてて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ただ無心な諧音(かいおん)の波を漕いで行く...
吉川英治 「宮本武蔵」
ランダム例文:
万病 食うか食われるかの争い 落ち穂
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??