...二 薄田泣菫氏の性行薄田泣菫氏の「茶話」は如何に薄田氏の諧謔に富み...
芥川龍之介 「人及び芸術家としての薄田泣菫氏」
...軽妙な諧謔を弄(ろう)する度に...
芥川龍之介 「山鴫」
...諧調はもはや美ではない...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...しかしこれをジャーナリズムの中にある「俳諧」と思って見れば別にたいした不都合はないかもしれない...
寺田寅彦 「柿の種」
...国語の先生の講義ではとても述べられない俳諧がある...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...それで連歌以来季題が制定されてそれが俳諧に墨守されて来た事は決して偶然ではないのである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...俳諧は正風体の刷新によりてますます世の迎ふる所となりしが...
永井荷風 「江戸芸術論」
...俳諧師の群(むれ)は瓢箪(ひょうたん)を下げて江東(こうとう)の梅花に「稍(やや)とゝのふ春の景色」を探って歩き...
永井荷風 「夏の町」
...ところで、この俳諧師の、俳諧寺一茶に対する執着は容易に去らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...父親は俳諧(はいかい)に更け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...歌にも俳諧(はいかい)にも縁の遠い思案をしていると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...繪描きに胡麻摺俳諧師(ごますりはいかいし)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一 既に優美を貴(たっと)ぶと言えば、遊芸は自(おのず)から女子社会の専有にして、音楽は勿論、茶の湯、挿花(いけばな)、歌、誹諧、書画等の稽古は、家計の許す限り等閑にす可らず...
福沢諭吉 「新女大学」
...けだし天は俳諧の名誉を芭蕉の専有に帰せしめずしてさらに他の偉人を待ちしにやあらん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...京に帰りて俳諧漸く神(しん)に入る...
正岡子規 「俳人蕪村」
...されば芭蕉の俳諧はこの一句を限界として一変せり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...これが恐らくは初期の俳諧のいわゆる初烏(はつがらす)なるものであったろうと思う...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...冷々(ひえびえ)と樹海の空をめぐっている山嵐(さんらん)の声と一節切(ひとよぎり)の諧音(かいおん)は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索