...冷笑と諧謔(かいぎやく)との二つの武器を宮本武蔵のやうに使つてゐた...
芥川龍之介 「秋」
...」と今の諧謔(かいぎゃく)にやや怒気を含んで...
泉鏡花 「婦系図」
...六十になりて母無き燈籠(とうろ)かな明治三十九年送火(おくりび)や母が心に幾仏(いくほとけ)明治三十九年桐一葉(きりひとは)日当りながら落ちにけり僧遠く一葉しにけり甃(いしだたみ)明治三十九年八月二十七日 俳諧散心...
高浜虚子 「五百句」
...――この頃『俳諧大要』という合冊本として重版されたもののうちに在る...
高浜虚子 「子規居士と余」
...表紙には「新斎諧(しんせいかい)」としてある...
田中貢太郎 「妖影」
...俳句の季題と称するものは俳諧の父なる連歌を通して歴史的にその来歴を追究して行くと枕草子や源氏物語から万葉の昔にまでもさかのぼることができるものが多数にあるようである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...「俳諧はその物その事をあまりいわずただ傍(かたわら)をつまみあげてその響きをもって人の心をさそう」のである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...格式に拘泥(こうでい)しない自由な行き方の誹諧であるのか...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...阿部(あべ)小宮その他諸学者共著の芭蕉俳諧研究のシリーズも有益であった...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...帝国をして国際会議の一員たらしめむとせば先づ形式実質共に欧洲文明と諧調する政略を執らざるべからずと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...俳諧師の群(むれ)は瓢箪(ひょうたん)を下げて江東(こうとう)の梅花に「稍(やや)とゝのふ春の景色」を探って歩き...
永井荷風 「夏の町」
...独り江戸平民の文学なる俳諧と狂歌あって始めて雑草が文学の上に取扱われるようになった...
永井荷風 「日和下駄」
...巴人の門に入りて俳諧を学ぶ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...そうして今日俳諧として鑑賞せられているのが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ゴトン……ゴトン……と諧調(かいちょう)をもって廻る水車の音に...
吉川英治 「江戸三国志」
...ただ無心な諧音(かいおん)の波を漕いで行く...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その人達の洗練された諧謔(かいぎゃく)やアカ抜けた小唄など聞いては...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...我々は先生の人格が諧謔を通じて柔らかく現われるのを見る時...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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