...八 同上芭蕉の俳諧の特色の一つは目に訴へる美しさと耳に訴へる美しさとの微妙に融け合つた美しさである...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...これを俳諧に試みた倒装法と考へるのは必しも独断とは称し難いであらう...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...書画をたしなみ骨董(こっとう)を捻(ひね)り、俳諧を友として、内の控えの、千束の寮にかくれ住んだ...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...どくだみ7・14(夕)むかし京都の島原に五雲といふ俳諧師が居た...
薄田泣菫 「茶話」
...そこにゐる主客いづれもの気持に律動と諧調とを生みつけ...
薄田泣菫 「侘助椿」
...秋扇(しゅうせん)や淋(さび)しき顔の賢夫人明治三十九年君と我うそにほればや秋の暮淋(さび)しさに小女郎なかすや秋の暮明治三十九年九月十七日 俳諧散心...
高浜虚子 「五百句」
...その俳諧は、しかたばかりおし肌ぬいで十文字 宗因かしかうやつてさます借銭 同本当に腹を切るわけではなくただ仕方ばかりをするので肌をおし脱いで十文字にかき切る、しぐさをしてみるというのが前句の意味、後句はそれを受けてそんなことをして賢くも借銭の口を一時逃れをするというのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...誹諧の連歌が正常の連歌とどう違うか...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...その簡略明快なる色調の諧和を賞するのみならず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...諧謔好(かいぎゃくず)きで...
野村胡堂 「楽聖物語」
...講中といふのは」「唄のケエに俳諧のケエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蕪村の俳諧を学びし者月居...
正岡子規 「俳人蕪村」
...木くづ竹ぎれにも劣りてつまらぬ貞門の俳諧がいつまでか能く人心を喜ばしむべき...
正岡子規 「古池の句の弁」
...狂歌に狂文に諧謔(かいぎゃく)百出(ひゃくしゅつ)尽くる所を知らず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...俳諧の宗匠の点つけみたいな月評は下らない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...俳諧のお蔭に我々はゆくりなく...
柳田国男 「木綿以前の事」
...俳諧の行々子はただこれを漢字にしたまでの手柄であり...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...例えば俳諧師の三節...
山本笑月 「明治世相百話」
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