...彼女は諦観の境地に入ったようで、もう何も言えなかった...
...諦観してしまって、もう何も変わらないと諦めるのは良くない...
...長年の修行の末、彼は諦観の境地に達したと言われている...
...失敗を繰り返した後、諦観しないで再チャレンジすることが大切だ...
...自分に合った道を見つけるまで、諦観することなく目の前の問題に打ち勝つべきだ...
...その哀々(あいあい)の状(じょう)諦観視するに堪えず...
有島武郎 「星座」
...だから「あきらめる」とは「諦観(たいかん)」することで...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その青年が諦観(ていかん)に住する俳句を弄(もてあそ)ぶことは意外である...
高浜虚子 「俳句への道」
...歓喜と絶望と信頼と諦観(ていかん)とのあざなわれた波濤(はとう)の間に没し去った...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...厭世(えんせい)だの自暴自棄だの或(ある)いは深い諦観(ていかん)だのとしたり顔して囁(ささや)いていたひともありましたが...
太宰治 「鉄面皮」
...私相応の諦観は持っていたけれど...
種田山頭火 「寝床〔扉の言葉〕」
...一八〇四年の『知識学』によれば従前の知識学に出ていた自我の概念はもはや単に倫理的な努力という規定を持つものではなくなって宗教的な諦観の色彩を以て描かれている...
戸坂潤 「辞典」
...即ち諦観することによって耐えていたのである...
中井正一 「言語は生きている」
...それは宇宙の秩序の運命的推移の一つのあらわれであると諦観し...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...下の伯父はシュムケよりも更に東洋的な諦観をより多くもち合せているのではあるけれども...
中島敦 「斗南先生」
...いずれも陽気な観察あるいは諦観...
中谷宇吉郎 「雪」
...大諦観「荘厳弥撒(ミサ)」と「第九交響曲」は...
野村胡堂 「楽聖物語」
...我慢が出来ないこともありませんよ」貧乏摺れのした女房らしい諦観(ていかん)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...北山や綣村を相手にして気狂いの真似をしながら生涯を終ることにしよう……この諦観(ていかん)に達するまでにハムレットはどれほど懊悩(おうのう)したことか...
久生十蘭 「ハムレット」
...おもしろいものだという諦観へは否みなく誘われてゆく...
吉川英治 「随筆 新平家」
...諦観が共通していたように考えられる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...世のあらゆる音騒(おんそう)色相(しきそう)をあたかも春秋の移りのように諦観しきっているのだろうか...
吉川英治 「日本名婦伝」
...肉体的にその資格を失った自分を冷たく諦観(ていかん)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索