...彼女は諦観の境地に入ったようで、もう何も言えなかった...
...諦観してしまって、もう何も変わらないと諦めるのは良くない...
...長年の修行の末、彼は諦観の境地に達したと言われている...
...失敗を繰り返した後、諦観しないで再チャレンジすることが大切だ...
...自分に合った道を見つけるまで、諦観することなく目の前の問題に打ち勝つべきだ...
...諦観(たいかん)せられたのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...死への諦観(あきらめ)は...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その青年が諦観(ていかん)に住する俳句を弄(もてあそ)ぶことは意外である...
高浜虚子 「俳句への道」
...また必ずしも諦観を諷うのみが俳句ではない...
高浜虚子 「俳句への道」
...厭世だの自暴自棄だの或いは深い諦観だのとしたり顔して囁いてゐたひともございましたが...
太宰治 「右大臣実朝」
...宿命に対する諦観が無い...
太宰治 「お伽草紙」
...ごっとん、ごっとん、のろすぎる電車にゆられながら、暗鬱でもない、荒涼でもない、孤独の極でもない、智慧(ちえ)の果でもない、狂乱でもない、阿呆感でもない、号泣(ごうきゅう)でもない、悶悶でもない、厳粛でもない、恐怖でもない、刑罰でもない、憤怒(ふんぬ)でもない、諦観でもない、秋涼でもない、平和でもない、後悔でもない、沈思でもない、打算でもない、愛でもない、救いでもない、言葉でもってそんなに派手に誇示できる感情の看板は、ひとつも持ち合せていなかった...
太宰治 「狂言の神」
...厭世(えんせい)だの自暴自棄だの或(ある)いは深い諦観(ていかん)だのとしたり顔して囁(ささや)いていたひともありましたが...
太宰治 「鉄面皮」
...私はやつぱり東洋的諦観の世界に生きる外ないのではないか...
種田山頭火 「行乞記」
...諦観の「天台四教儀」(織田の「和解」による...
戸坂潤 「獄中通信」
...下の伯父はシュムケよりも更に東洋的な諦観をより多くもち合せているのではあるけれども...
中島敦 「斗南先生」
...大諦観の聖(きよ)らかな美しさを...
野村胡堂 「楽聖物語」
...我慢が出来ないこともありませんよ」貧乏摺れのした女房らしい諦観(ていかん)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...北山や綣村を相手にして気狂いの真似をしながら生涯を終ることにしよう……この諦観(ていかん)に達するまでにハムレットはどれほど懊悩(おうのう)したことか...
久生十蘭 「ハムレット」
...逆境の中から自然にえたような廓に似合わしくない諦観をどこかに持っていたそうである...
吉川英治 「紅梅の客」
...やりたい放題やっておけ」という浅見(せんけん)を深い諦観みたいにみな持ちだした...
吉川英治 「私本太平記」
...諦観が共通していたように考えられる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...肉体的にその資格を失った自分を冷たく諦観(ていかん)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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