...彼は論鋒を振るって、会議を盛り上げた...
...今日の授業で、先生は論鋒を交えながら熱弁をふるった...
...彼女は論鋒を交えずに、そっけない返事をした...
...ディベートの際、彼は論鋒を張って相手を圧倒した...
...政治家は論鋒を交えて争い、選挙戦を戦う...
...「歌よみに与ふる書」の論鋒破竹(はちく)の如きは言ふを待たず...
芥川龍之介 「病中雑記」
...邦人にして独逸(ドイツ)語を以て独逸人の前で演説したのは余を以て嚆矢(こうし)とすというような論鋒(ろんぽう)で...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...丁度甲州流の戦法のように隙間(すきま)なく槍(やり)の穂尖(ほさき)を揃(そろ)えてジリジリと平押(ひらお)しに押寄せるというような論鋒(ろんぽう)は頗る目鮮(めざ)ましかった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...ほとんど不可避的な論鋒転換だったそうだが――自分こそ適任だと主張し始めた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...けだし君が論鋒(ろんぽう)の卓々なるによるか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...なる程政友会の論鋒は相当鋭いようだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...帰納(きのう)と演繹(えんえき)との論鋒を逆につかったものとして見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手を取って押えるだけの論鋒が見出せない...
中里介山 「大菩薩峠」
...その論鋒をおさえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...香水のうちに薔薇があると云ったような論鋒(ろんぽう)と思います...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...なおその論鋒の鋭利と思想の深奥なるとに就ては識者間に名著として認められ...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...我儕の論鋒を之に向けること數囘...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...互に論鋒を爭ふと雖ども...
福沢諭吉 「帝室論」
...其主權論などの論鋒を視れば...
福沢諭吉 「帝室論」
...何分にも彼らが今日の実証を挙げて正面より攻撃するその論鋒(ろんぽう)に向かっては...
福沢諭吉 「日本男子論」
...これ即ち我輩が独り男子を目的にして論鋒を差向けたる所以(ゆえん)なり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...シカシ何にもアア口汚く言わなくッても好じゃないか」「どうも種々に論鋒(ろんぽう)が変化するから君の趣意が解りかねるが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...論鋒(ろんぽう)がいよいよ主人に向いて来る...
森鴎外 「独身」
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