...彼女は思い切った論断を下した...
...議論の結果、彼の論断が正しかったことが証明された...
...彼の論断には一定の説得力がある...
...彼は独自の見解を持っていて、常に緻密な論断を展開する...
...彼女の論断は非常に分かりやすかった...
...これを日本固有の武士道による外はないと論断した...
芥川龍之介 「手巾」
...この論断があまりに苛酷ならば...
石川欣一 「可愛い山」
...軽々(けいけい)他人の言に依(よっ)て事を論断(ろんだん)したるが故(ゆえ)にその論の全く事実に反(はん)するも無理(むり)ならず...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...野口春蔵の調査で千葉県東葛飾郡、埼玉県北葛飾郡、東京府南葛飾郡にまで鉱毒の及んでいることが判明したのである、このため今日では毒水の害を被るものが十三万五千人に達したと説明し、さらに利根の水利を説いて、渡良瀬の毒水が、利根運河によって斯の如く意外な方面へ運ばれるのであると、論断した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...無論断然禁酒したという報告を手土産として...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...従って国民祖先の大部分もまた南洋から渡来したものだと論断しようとするものである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...即ち一般に自然科学が「現段階的には階級性を有たないと論断」することは出来ない...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...一に事実と理義に拠りて公明正大の論断を下だすに過ぎざるなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ちょっと論断を立て兼ねるが――少なくとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...現代文学は皆この弊に陥(おちい)っているとは無論断言しませんが...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...あんな記事をことさらに掲(かか)げたんだろうと論断した...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...そこまでは論断する事ができなかった...
夏目漱石 「明暗」
...別天地では流行せぬ論法で論断して之を軽蔑して了ったのだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...宇野氏は鋭く論断してゐる...
正岡容 「大正東京錦絵」
...社会に目的関係の存在することを論断しようと云ふのは...
三木清 「消息一通」
...」(「明治の作家」――〔美妙斎美妙〕」)と言ひ切つたこの論断と...
水野葉舟 「言文一致」
...論断する必要は少しもないのである...
柳田国男 「雪国の春」
...その貞操の肉体的に純潔不二なる事を各方面より詳細に亘りて論断し...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
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