...彼女は思い切った論断を下した...
...議論の結果、彼の論断が正しかったことが証明された...
...彼の論断には一定の説得力がある...
...彼は独自の見解を持っていて、常に緻密な論断を展開する...
...彼女の論断は非常に分かりやすかった...
...――これは勿論断(ことわ)らずとも...
芥川龍之介 「解嘲」
...正造は最初から火を吐くばかりの熱弁で縦横に問題を論断した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...即ちこれを証するものである」と論断した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...無論断然禁酒したという報告を手土産として...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...而も軽忽に之を論断し苟且(こうしよ)に之を言説して顧みず揚々として得色あるが如きものあるはそもそも何の心ぞ...
津田左右吉 「史論の流行」
...この二つの場合のどちらが蓄音機のレコードに適するかを一般的概念的に論断するのは困難ではあるまいか...
寺田寅彦 「蓄音機」
...従って国民祖先の大部分もまた南洋から渡来したものだと論断しようとするものである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...即ち一般に自然科学が「現段階的には階級性を有たないと論断」することは出来ない...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...バルザックやツルゲネーフなどと比較して論断するの意はない...
豊島与志雄 「性格を求む」
...ちょっと論断を立て兼ねるが――少なくとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...万象の葛藤を批判論断されてはたまりません……」「ですけれども浅草の観音様が大震災の時に焼け残ったのは...
中里介山 「山道」
...現今の医学では決定的な論断は下せないという話である...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...空想と現実の間には何らの差違を置く必要がないと論断したのは彼女であった...
夏目漱石 「明暗」
...社会に目的関係の存在することを論断しようと云ふのは...
三木清 「消息一通」
...」(「明治の作家」――〔美妙斎美妙〕」)と言ひ切つたこの論断と...
水野葉舟 「言文一致」
...彼は数個の原則を捉(つか)み此を以て人事の総てを論断せんとせり...
山路愛山 「明治文学史」
...その貞操の肉体的に純潔不二なる事を各方面より詳細に亘りて論断し...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...それらの論断もまた極めて小乗的な結果論でしかないことは...
吉川英治 「新書太閤記」
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