...彼女は思い切った論断を下した...
...議論の結果、彼の論断が正しかったことが証明された...
...彼の論断には一定の説得力がある...
...彼は独自の見解を持っていて、常に緻密な論断を展開する...
...彼女の論断は非常に分かりやすかった...
...これを日本固有の武士道による外はないと論断した...
芥川龍之介 「手巾」
...この論断があまりに苛酷ならば...
石川欣一 「可愛い山」
...軽々(けいけい)他人の言に依(よっ)て事を論断(ろんだん)したるが故(ゆえ)にその論の全く事実に反(はん)するも無理(むり)ならず...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...政治を運用するものの道義心の堕落であります」と論断し抑揚曲折の流水の流れるような一時間余の大演説であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正造は最初から火を吐くばかりの熱弁で縦横に問題を論断した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そういうわたしの論断を真正面から反駁するものはない...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...日本の風景が果して世界第一か否かは無論断定せらるべき事でもなく...
永井荷風 「海洋の旅」
...万象の葛藤を批判論断されてはたまりません……」「ですけれども浅草の観音様が大震災の時に焼け残ったのは...
中里介山 「山道」
...軽々に論断するつもりはないので...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...無論断わる時からつけ纏(まと)っていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...現代文学は皆この弊に陥(おちい)っているとは無論断言しませんが...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...はたして俗論史家の論断のごとき河野氏累世の尊王精神であったか...
服部之総 「加波山」
...別天地では流行せぬ論法で論断して之を軽蔑して了ったのだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...」(「明治の作家」――〔美妙斎美妙〕」)と言ひ切つたこの論断と...
水野葉舟 「言文一致」
...条件的なことであったら勿論断っていたに相違ない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」以上は松田氏が柏軒の癸亥七月十九日淹京中の死を以て所を得たものとする論断である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...松田氏の精確なる記性と明快なる論断とが微(なか)つたなら...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼は数個の原則を捉(つか)み此を以て人事の総てを論断せんとせり...
山路愛山 「明治文学史」
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