...小舟の中が取乱してあるか、取乱してないかはこの際、論外なことで、お角さんの見込みの通り、程遠からぬ時間の間に、そういう変事をやり出した人間がありとすれば、その分別と、無分別の如何(いかん)は問うところでない、通り合わせたものの人情として、船同士の普通道徳として、一応も二応も、捜索に取りかかることが当面の急でなければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それと留守居の老臣も、ほんとに世事にもくらい老家職にすぎず、小者、釜屋働きにいたっては、論外な無知で、取調べの労にも足らない...
吉川英治 「私本太平記」
...あとはもう論外な暴としか言いようもない...
吉川英治 「私本太平記」
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