...「論より証拠で納得できた」...
...「彼女の言葉が信じられなかったので、論より証拠を求めた」...
...「この事件は論より証拠で決めるべきだ」...
...「彼は常に論より証拠を優先するタイプだ」...
...「論理的には正しいけど、論より証拠がないと説得力がない」...
...論より証拠はその指環じゃないか...
芥川龍之介 「奇遇」
...許すか許さねえか、論より証拠だ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...論より証拠、水は靴をみたしているほか、その他の場所には何らの痕跡をとどめていないのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...論より証拠――若盛りの頭のある男が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...論より証拠、このワーニャ伯父さんは、一日(いちんち)じゅう何もせずに、まるで影みたいにあなたの後ろばかり追っかけているし、わたしだってこのとおり、仕事も何もほったらかして、ママのところへお話に来てしまうでしょう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...論より証拠、今宵カンテラを点(とも)して、浅草の広小路で梯子芸(はしごげい)をやっているその人が、宇治山田の米友であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...それほどにお疑いあそばすなら論より証拠...
中里介山 「大菩薩峠」
...在銘のものか、ただしは無銘か」「古刀のパリパリで、たしかやすつなと言っていましたよ」「やすつな?やすつなもいろいろあるからな、出羽(でわ)にもあれば、下坂(しもさか)にもあるし、薩摩にも、江戸にもあるんだ、出来のいいのもあるが、そんなに大したものじゃなかろう」「そんなんじゃございません、因州鳥取あたりにそのやすつなというのはございませんかね」「因州鳥取にやすつなという刀鍛冶は聞かねえが……そうそう伯耆(ほうき)の国に安綱があるが、こりゃあ別物だ」「それそれ、その伯耆の安綱でございますよ」七兵衛がこういうと、山崎譲は、「ふふん」と鼻の先であしらい、「伯耆の安綱といえば古刀中の古刀で、大同年間の人だ、名刀鬼丸(おにまる)を鍛えた刀鍛冶の神様と言われる大名人だ、伯耆の安綱がそんなにザラにあって堪るものかい」七山崎は、テンで七兵衛のいうことを受附けなかったけれど、七兵衛は確信あるものの如く、「論より証拠、その品を持って来てお目にかけましょう」と言って、甲府城の大手の前で山崎と別れました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「論より証拠――証拠があらば聞きましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...論より証拠(しょうこ)発奮して死ぬものは奇麗(きれい)に死ぬが...
夏目漱石 「坑夫」
...論より証拠(しょうこ)自然派でも浪漫派でも構わないから...
夏目漱石 「創作家の態度」
...論より証拠...
野村胡堂 「胡堂百話」
...論より証拠、鈴木先生もやめた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...論より証拠...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...論より証拠、かういふ私は浦潮でポストニコフといふ人から習つたと云つても唯アルファベットの読み方を教へて貰つたゞけの事で其外何も習つたのでない、而(しか)もアルファベットも習ひ放しで、いろ/\忙がしかつたものだから、教科書は鞄の中へ放り込んだ儘(まゝ)ツイ窺(のぞ)いてみた事もなかつたが、北京で仏人の手紙が届いた時、字引を引き/\読んでみると造作もなく分つた、分る事は分つたが返事が書けるかしらと、何しても此時初めてエスペラント語で書いたものを読んで見たのだから、内々危ぶみつゝ文法を読み読み、字引を繰(く)り/\やつてみると、手紙も亦(また)造作もなく書けた、尤(もつと)も余り名文でもなかつたかも知れぬが、兎に角意味の通じる程には書けた積りだ...
二葉亭四迷 「エスペラントの話」
...汽車が引っくり返るか返らないか」「馬鹿な……それ位の石はハネ飛ばして行くにきまっとる」「インニャ……引き割って行くじゃろうて……」「論より証拠やってみい」「よし来た」間もなく来かかった列車は...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...そんなに非道(ひど)いものでしょうか」「論より証拠だ...
夢野久作 「二重心臓」
...論より証拠……春鯖から秋鯖の時季にかけて...
夢野久作 「爆弾太平記」
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