...二人の諍(あらそ)ひを聞くでもなく...
石川啄木 「漂泊」
...僕は姉が父とそんな深い諍(いさか)いをしたということも知りませんでしたが...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...老人は三人を叱って諍闘(けんか)をとり鎮めようとしたが鎮まらなかった...
田中貢太郎 「春心」
...八幡祠の諍闘(けんか)の際に見た女にそっくりであった...
田中貢太郎 「春心」
...母親と大きな声でいい諍(あらそ)ったりするのを見かねて...
近松秋江 「霜凍る宵」
...此(この)無慚(むざん)な鬪諍(とうじゃう)を始(はじ)めたのは誰(た)れぢゃ?ベンチッバルトにござります...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...亡夫と諍いをしたというのです...
豊島与志雄 「乾杯」
...小さな諍(いさか)いは友情を維持するものだというのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...善良でありいつまでも善良であること……多くの苦々(にがにが)しい諍(あらそ)いのうちにも温和と親切とを失わず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かくもよく回る舌を相手に諍(あらそ)うことはとうていできなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...群集をすれば闘諍(とうじょう)の縁となるからということをいましめておいたが...
中里介山 「法然行伝」
...すぐその諍(いさか)いの中に飛びこんで行きたくなる性癖(くせ)のセエラでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...怒り諍(あらそ)ひて其心に逆ふべからず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...「お勢と諍論(いいあ)ッて家を出た――叔父が聞いたら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...中でも第五の五百年の闘諍堅固というのは...
三木清 「親鸞」
...乙女が思わずかっとなって諍(あらそ)った...
「小祝の一家」
...この間にまた領主と地頭との論諍はしばしば下地(したじ)の中分(ちゅうぶん)を促した...
柳田國男 「地名の研究」
...家康は黙ってその論諍をきいていたが...
山本周五郎 「死處」
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