...この頃は道義と宗教とを談ずれば...
芥川龍之介 「雑筆」
...家庭趣味の事実を談ずることは...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...人に談ずれば面白いことは更に面白さを加え...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...わが国の僧侶はともに談ずるに足らざれば...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...それのわからぬ者は芸術を談ずるに足らん...
太宰治 「人間失格」
...また人の文学を談ずる事あれば当今小説家と称するもの枚挙に遑(いとま)あらざれど真に文章をよくするものに至つてはもし向島(むこうじま)の露伴(ろはん)子を措(お)きなば恐らくは我右に出(いづ)るものあらざるべしと傍若無人(ぼうじゃくぶじん)しきりに豪語を放ちて自ら高うせしかば新進気鋭の作家一人として青軒を憎まぬものはなかりけり...
永井荷風 「書かでもの記」
...その事は後に談ずることとし...
中里介山 「大菩薩峠」
...或は金錢を談ずることの野卑なのを羞ぢるのではないかと思つたので...
長塚節 「教師」
...此二つの味を解せぬものはともに旅行を談ずるに足らぬと思つた位である...
長塚節 「旅行に就いて」
...かの大道芝居の道化のくすぐりなどとは凡そ同日に談ずべくもないことを理解しないからである! 同時代の批判は全然そういうことを理解しないで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...近時の新説を説きて漫(みだり)に政治を談ずるが如きは...
福沢諭吉 「徳育如何」
...藩主を引捕(ひっとら)えて談ずるが上策だろうと相談して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...我草廬(そうろ)を敲(たた)きて俳諧を談ず...
正岡子規 「古池の句の弁」
...己(おれ)たちが相談ずくで極(き)めたのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...逍遙子はかく理を談ずることを斥けたり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...談ぜざるを以て談ずるなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...然(さ)りとて理を談ずるを聞くことだに能はざる世の昧者(まいしや)に...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...お出入りのお茶屋が又チャンチャン一流の形容詞沢山で……崑崙茶の味を知らなければ共にお茶を談ずるに足らず……とか何とか云って...
夢野久作 「狂人は笑う」
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