...その運動を調節する意志とを有する...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...結婚結婚は性慾を調節することには有効である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...それが有する速さに応じて写真機の方の速度を調節するように研究せねばならなかった...
有島武郎 「星座」
...蒸気の汽筒へ通ふのを調節する機関手とが乗つてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...明り障子とガラス障子の二枚戸にしたのは陽光の明暗強弱を適度に調節するためで...
上村松園 「画室談義」
...放縦危激な民論を控制(こうせい)し調節するが常である...
内田魯庵 「四十年前」
...人体にちょうどいい程度に調節する...
海野十三 「三十年後の世界」
...道徳経の中にすでに精神集中の重要なことや気息を適当に調節することを述べている――これは禅定に入るに必要欠くべからざる要件である...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...皆はその暑さを調節するのに...
薄田泣菫 「茶話」
...インディアンは屋根にうがった穴の上にかけられ紐(ひも)で動かすことのできる筵によって風の具合を調節する程度まで進歩していた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...Y養鶏場三句・鶏(とり)はみなねむり秋の夜の時計ちくたく・うたふ鶏も羽ばたく鶏もうちのこうろぎ秋の夜の孵卵器の熱を調節する飲めなくなつたさびしさ酔へなくなつたみじめさ追加・月が落ちる山から風が鳴りだした・蛇が...
種田山頭火 「行乞記」
...いかに神経の鋭敏な三毛でも日々に進行するからだの変化に適応して運動を調節する事はできなかったにちがいない...
寺田寅彦 「子猫」
...種々の突き方に必要なキューの速度加速度の時間的経過を自由に調節することも不可能であるように見える...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...その補給の回数と適当な位相とを振動体の振動自身が調節するというのである...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...自分の言葉を調節する余裕を有(も)たなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...元素のあるものが優勢である同じような関係は、1日、夜中、消化の期間、の始まり、中間、終わり、を調節する...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...天使は僕の夢をよく見拔いてゐて、それを調節する...
堀辰雄 「死の素描」
...わたしが自分の生と死とを調節するにあたって慰めとも力ともなるような・われをして健(すこ)やかなる森の中を逍遙せしめ・賢者と徳人とにふさわしきことを教うる・(ホラティウス)書物だけである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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