...然るに從來の住宅建築には此等の影響を調節する機關が具つてゐないから...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それが有する速さに応じて写真機の方の速度を調節するように研究せねばならなかった...
有島武郎 「星座」
...速度を調節する朝人はオレを集める...
李箱 「線に関する覚書5」
...明り障子とガラス障子の二枚戸にしたのは陽光の明暗強弱を適度に調節するためで...
上村松園 「画室談義」
...放縦危激な民論を控制(こうせい)し調節するが常である...
内田魯庵 「四十年前」
...インディアンは屋根にうがった穴の上にかけられ紐(ひも)で動かすことのできる筵によって風の具合を調節する程度まで進歩していた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その穴の大きさをうまく調節すると二つの土器の二つの棒が全く同じ速度で降下しいつでも同じ通信文が同時に容器の口のところに来ているようになるのである...
寺田寅彦 「変った話」
...しかしそれだけの速い運動を支配し調節するためにはそれ相当に速く働く神経をもっていなければならない...
寺田寅彦 「空想日録」
...荒川放水路の水量を調節する近代科学的閘門(こうもん)の上を通って土手を数町川下へさがると右にクラブハウスがあり左にリンクが展開している...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...その補給の回数と適当な位相とを振動体の振動自身が調節するというのである...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...現在のシーンの効果を支配し調節するということができるとすれば...
寺田寅彦 「ラジオ・モンタージュ」
...そこで素材を使うべき場合には相当限定をして置いてあとはこの自家製木炭で調節するようには出来ないものか...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...この実験では水蒸気の供給度を調節するために絞りをつけて上昇気流を加減して見た...
中谷宇吉郎 「雪」
...自分の言葉を調節する余裕を有(も)たなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...元素のあるものが優勢である同じような関係は、1日、夜中、消化の期間、の始まり、中間、終わり、を調節する...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...肺は体温を調節する...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...第一の窓下にはクルマの翼に触れる水量を調節するための鎖がつないであり...
牧野信一 「沼辺より」
...昇ればすぐ冷房機が調節する...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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