...忽ち極めて頓狂な調子外れな声が繁の口から出た...
石川啄木 「葬列」
...忽ち極めて頓狂な調子外れな聲が繁の口から出た...
石川啄木 「葬列」
...挙動が多少調子外れになるのも...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...調子外れの喜悦の表情が...
田畑修一郎 「南方」
...全く調子外れのものだった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...そうした私の調子外れに...
豊島与志雄 「常識」
...そして其処に何か調子外れたような不安を見た...
豊島与志雄 「囚われ」
...わたしゃ大島御神火そだちよ初めの一句は調子外れで...
豊島与志雄 「春」
...周平の耳には調子外れに響いた...
豊島与志雄 「反抗」
...「失礼な!」その最後の一句が何とも云えない調子外れの響きを与えた...
豊島与志雄 「二つの途」
...調子外れな喇叭(らっぱ)...
中島敦 「光と風と夢」
...「あんなこと言ひやがる」と思つた兄は一寸調子外れをした...
中原中也 「耕二のこと」
...調子外れな声になって否定を繰返していた...
長谷川伸 「幽霊を見る人を見る」
...哀切といいたいが、調子外れで、これがいかにも間抜けた節にきこえるので...
久生十蘭 「魔都」
...牛や羊や豚の啼き声――それらのすべてが混淆して一つの調子外れな音響となるのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...調子外れの「年の始」を歌ふので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...柏は調子外れなヴィオリンを弾きながら...
松本泰 「日蔭の街」
...あの人の心を惹きつけたさにするいろ/\な調子外れの行為が...
水野仙子 「脱殼」
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