...外国人とのコミュニケーションでは、文化や習慣に合わせて調子を合わせることも重要...
...会話の調子を合わせる...
...少し心着いて、続けざまに吹いて見れば、透かさずクウクウ、調子を合わせる...
泉鏡花 「婦系図」
...応酬に巧みな政客の常で誰にでも共鳴するかのように調子を合わせるから...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...それに調子を合わせるような言葉つきになりました...
梅崎春生 「Sの背中」
...それに対するあらゆる答えにたちまち調子を合わせる...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...佐助は琴のような高価な楽器を買う金もなし第一あんな嵩張(かさば)るものを担ぎ込む訳に行かないので三味線から始めたのであるが調子を合わせることは最初から出来たというそれは音を聴(き)き分ける生れつきの感覚が少くともコンマ以上であったことを示すと共に...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...けれどだれもそれに調子を合わせるものもなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...琵琶の調子を合わせると...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...彼が自分の魂の調子を合わせる音叉(おんさ)だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それに調子を合わせるだけの愛嬌(あいきょう)を持ち合わせておりませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...いいかげんに調子を合わせると...
中里介山 「大菩薩峠」
...適当に調子を合わせることが出来るような便利な話である...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...学問をするものはどうせあんなですよ」と調子を合わせるような弁護をするような不即不離の妙答をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ちょうど木槿垣(むくげがき)を一重隔てて南隣りは沈澱組(ちんでんぐみ)の頭領が下宿しているんだから剣呑(けんのん)だあね」「困るね」と東風君が気の毒そうに調子を合わせる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかし大きな笑い声で調子を合わせるのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ヴォーケ夫人の利害にとても良く調子を合わせることが出来た...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...良人の不審に調子を合わせるようすもないので...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...「……貴女は名探偵です……」呉羽も調子を合わせるようにヒッソリとうなずいた...
夢野久作 「二重心臓」
...調子を合わせるかのように...
夢野久作 「復讐」
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