...脚先を揺って調子を取るたびに蓆(むしろ)の縁から微塵(みじん)が立って...
梅崎春生 「日の果て」
...調子を取るように...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...儀式ばった調子を取ることができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...とんと一つ調子を取るようにぐるりと廻って...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...原稿を読んでいるかと思えるような調子を取ることが多かった...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...なるべくぼんやりした調子を取ることにしました...
豊島与志雄 「霊感」
...それに適応した調子を取るようにしている...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...腰から上で調子を取るために...
夏目漱石 「永日小品」
...調子を取るだけで渡らない...
夏目漱石 「三四郎」
...机の右にいる男が、右の手に筮竹(ぜいちく)のような物を持って、時々机の上を敲(たた)くと同時に左の掌(てのひら)に八橋(やつはし)と云う菓子に似た竹の片(きれ)を二つ入れて、それをかちかちと打合せながら、歌の調子を取る...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...よそ目(め)にはそれが家と調子を取るために...
夏目漱石 「明暗」
...何時寝るともなく静かに眠り夢をみるただ食べる夢男の夢特別残酷な笑い事の夢耳の奥で調子を取る慾びいんびいんと弓を鳴らす茶碗つぎの中国人の夢走って行って追いかえされてけろりとして烏(からす)のように啼く太々しいくせに時には泣きたくなる咬(か)み傷一つ誰にもつけた事のないよぼよぼの鼠のくりごと畸形(きけい)で...
林芙美子 「新版 放浪記」
...全体の調子を取る為めに上に述べた眼下...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
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