...誹諧(はいかい)また俳諧は滑稽(こっけい)諧謔(かいぎゃく)の意味だと言われていても...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...誹諧の連歌が正常の連歌とどう違うか...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...格式に拘泥(こうでい)しない自由な行き方の誹諧であるのか...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...誹諧の声だけは聞こえていてもその正体はつかめなかった...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...さればこそ誹諧は栗(くり)の本(もと)を迷い出て談林の林をさまよい帰するところを知らなかった...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...このようにして和歌の優美幽玄も誹諧(はいかい)の滑稽(こっけい)諧謔(かいぎゃく)も一つの真実の中に合流してそこに始めて誹諧の真義が明らかにされたのではないかと思われる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...芭蕉が「誹諧は万葉の心なり」と言ったという...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...一 既に優美を貴(たっと)ぶと言えば、遊芸は自(おのず)から女子社会の専有にして、音楽は勿論、茶の湯、挿花(いけばな)、歌、誹諧、書画等の稽古は、家計の許す限り等閑にす可らず...
福沢諭吉 「新女大学」
...されど言葉の遊びを主とする『古今集』の誹諧歌と...
正岡子規 「人々に答ふ」
...(古今集の誹諧歌も佗洒落なり)これを以て萬葉及び俳句の如く趣味を備へたる滑稽に比するは味噌と糞を混同する者なり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...俳諧または誹諧という言葉は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...誹諧のうちに含まれていなかったことは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...日本の誹諧も上流の文学の中にもてはやされていた...
柳田国男 「木綿以前の事」
...かの『古今集』の勅撰(ちょくせん)に入った有名なる数十章の誹諧歌のごときも...
柳田国男 「木綿以前の事」
...すなわち新味のある誹諧が飛出して来た...
柳田国男 「木綿以前の事」
...元はそれ自身一つの誹諧であったかと思われ...
柳田国男 「木綿以前の事」
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