...こちらを誰何(すいか)したのだった...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...そこにいるのは?」一人が大声に誰何した...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...「マダム?」地の底から誰何(すいか)の低い声がひびく...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...びっくりするような誰何(すいか)の声がした...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...どなたでござるな」と誰何(すいか)しましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...廊下で行き合った兄は「どこへ行く」と番兵のような口調で誰何(すいか)した...
夏目漱石 「こころ」
...お延はまずこう云って誰何(すいか)した...
夏目漱石 「明暗」
...しかるにその物音に蓉子は目をさまして誰何(すいか)したので...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...「そこにいるのは誰だ」と励声一番誰何(すいか)すると...
久生十蘭 「魔都」
...入場者は一一誰何され...
平出修 「逆徒」
...それから君たちが誰何(すいか)すると走って逃げだしたというんだね?」「そうであります」「その男の姿を見失ったのはどの辺だ?」「何しろ二三十歩離れていましたし...
平林初之輔 「祭の夜」
...玄関の隣の間から誰何(すいか)されたことを思い出して「あるいは意外に...
室生犀星 「香爐を盗む」
...その後は誰何される度に名刺を示したので相手の好奇心をかき分けて歩くに便利なのであった...
山之口貘 「楽になったという話」
...飛行場は一切陸軍省に属して居るから出入(しゆつにふ)の人を騎馬の憲兵が誰何(すゐか)する...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...何者かに誰何(すいか)された...
吉川英治 「三国志」
...大将は何者だ」などと誰何(すいか)していた...
吉川英治 「三国志」
...大薙刀(おおなぎなた)をかいこんだ武装の僧にいくたびも誰何(すいか)されたが...
吉川英治 「私本太平記」
...検察隊に誰何(すいか)された...
吉川英治 「新書太閤記」
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