...我を誰何(とが)めざりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...長い汽車の旅の児供の眠気ざましにもと些(いささ)かの餞(はなむ)けを持って私の妻が玄関まで尋ねた時も誰何され...
内田魯庵 「最後の大杉」
...之を追ふて誰何すれば大聲を發して走り...
竹越三叉 「深憂大患」
...びっくりするような誰何(すいか)の声がした...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...「お前は誰だ」と二度(ふたたび)誰何(すいか)した途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...廊下で行き合った兄は「どこへ行く」と番兵のような口調で誰何(すいか)した...
夏目漱石 「こころ」
...板台(はんだい)を担(にな)い笊(ざる)を携(たずさ)えて出入する者が一々門番に誰何(すいか)され...
新渡戸稲造 「自警録」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...いずれかの桝形(ますがた)か木戸で誰何(すいか)され...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...裏木戸で二人に誰何(すいか)されて逃げ出したことも事実でしょう...
平林初之輔 「祭の夜」
...この密網の目を洩れてただの一度も誰何(すいか)されなかったのだ...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...誰何されたかもしれないが...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...玄関の隣の間から誰何(すいか)されたことを思い出して「あるいは意外に...
室生犀星 「香爐を盗む」
...一つ一つ戸を開けさせて誰何(すいか)する...
森鴎外 「渋江抽斎」
...併し私達の自動車は誰何されずに通過した...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...誰何(すいか)するにちがいない...
吉川英治 「三国志」
...大薙刀(おおなぎなた)をかいこんだ武装の僧にいくたびも誰何(すいか)されたが...
吉川英治 「私本太平記」
...門の衛士(えじ)に誰何(すいか)されつつ...
吉川英治 「私本太平記」
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