...我を誰何(とが)めざりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ポストまで出かける、W店で一杯、N店で一杯、またF店で一杯、方角が解らなくなる、道徳を失ふ、二度誰何された、何しろ防空警戒中だ、満身の瘡痍――たゞしかすり傷だけ、――辛うじて帰庵、前後不覚で寝てしまつた...
種田山頭火 「其中日記」
...そこで誰何(すいか)してみたその人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お前は誰だ」と二度(ふたたび)誰何(すいか)した途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...廊下で行き合った兄は「どこへ行く」と番兵のような口調で誰何(すいか)した...
夏目漱石 「こころ」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...出入を一々誰何(すゐか)する...
平出修 「畜生道」
...それから君たちが誰何(すいか)すると走って逃げだしたというんだね?」「そうであります」「その男の姿を見失ったのはどの辺だ?」「何しろ二三十歩離れていましたし...
平林初之輔 「祭の夜」
...この密網の目を洩れてただの一度も誰何(すいか)されなかったのだ...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...誰何されたかもしれないが...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...――どなたですか? と誰何する声がしたが...
牧野信一 「冬の風鈴」
...それをさえ誰何(すいか)した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昇平今不復誰何...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...誰何したことのあるおまわりさんなら...
山之口貘 「夏向きの一夜」
...誰何が執拗になり意地わるくさえなるような傾向を示すのであった...
山之口貘 「夏向きの一夜」
...自分ながらも誰何したいのであったから...
山之口貘 「楽になったという話」
...大薙刀(おおなぎなた)をかいこんだ武装の僧にいくたびも誰何(すいか)されたが...
吉川英治 「私本太平記」
...「何処へ行かれる?」と馬上の玄蕃允を誰何(すいか)した...
吉川英治 「新書太閤記」
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