...自分がそれをことごとく読破すると云う事は...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...和紙を綴じた部厚い書類を読破することであった...
海野十三 「深夜の市長」
...彼は夥しく多数の海外探偵小説を読破するが...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...而してこの漢文仏教を読破するには日本の解釈に通ぜねば教義的解決は不可能であるといって差支えないのである...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...イギリス文学の主な新刊書は必ずこれを購求して読破することを怠らなかったことは漱石氏の生涯を通じて一貫した心掛であったことが此の一事を見ても分る...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...斎藤氏の「芝居街道五十年」を読破するつもりである...
太宰治 「正義と微笑」
...平素その心を失はずば半生世路(せろ)の辛苦は万巻の書を読破するにもまさりて真に深く人生に触れたる雄篇大作をなす基(もとい)ともなりぬべし...
永井荷風 「小説作法」
...ソクラテスからジイド迄読破することが出来たといふのは...
中原中也 「よもやまの話」
...あらゆる思想的の書物を読破する根気を養ふに至り...
平田禿木 「趣味としての読書」
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