...われわれの巡回図書館に『小さい読み物(リットル・リーディング)』という標題の数巻からなる作品があるが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...これも女の雑誌の読み物としてより以上に一歩も出てゐるとは思へない作だつた...
田山録弥 「三月の創作」
...それ以前から先輩の読み物であった坪内(つぼうち)氏の「当世書生気質(とうせいしょせいかたぎ)」なども当時の田舎(いなか)の中学生にはやはり一つの新しい夢を吹き込むものであった...
寺田寅彦 「科学と文学」
...永久的な読み物としての価値を有するものもまた決して不可能ではないのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...断片的な通俗科学的読み物は排斥すべきものだというような事を新聞紙上で論じた人が近ごろあったようであるが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...こういう時でなければちょっと読む機会のないような種類の読み物を十ページでも読むとすれば...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...風聞録の代わりになるもっとまとまった読み物もあるだろう...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...少年や幼年の読み物にしてもどれをあけて見ても中は同じである...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...」「読み物としても面白いものになるでしょう...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...自分にとっては聖書も滑稽(こっけい)な読み物となったところをみると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...婦人雑誌の読み物として「告白物」が流行したことがある...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...つまらぬ読み物を提供したって...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...本人の写真入りで自叙伝風の読み物は紹介されたものの...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...師匠の明日の読み物は」いきなり鉄火な声が...
正岡容 「寄席」
...宵の程は蚊を打ち/\書読み物書きなどす...
正岡子規 「病牀瑣事」
...読み物として面白いのは...
三木清 「辞書の客観性」
...それは辞書を読み物として取扱ふ私などの特に望むところである...
三木清 「辞書の客観性」
...そうしてあの一篇は単純な読み物としても落第ではないかと心配し初めました...
夢野久作 「所感」
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