...単に一回の戦争に勝ちえたという理由で、他の欠点をすべて忘れて、実際一等国の仲間に加わりえたと思うのは、あたかも小学校の運動会で競争に勝ちえた生徒が、真に一番になったつもりで、読み方、綴り方など大切な科目の点の悪いのを忘れているがごとく全く理に合わぬことで、次回の試験にはいかなる成績をとるかすこぶる心もとない...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...河東散人鷯巣(りょうそう)が藤村庸軒(ふじむらようけん)の説話を筆録したという「茶話指月集」の読み方によったものである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...「右大臣(ユダヤジン)実朝」というふざけ切った読み方をして...
太宰治 「十五年間」
...その読み方も実にきちんとした歯切れのいい読み方であった...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...間の抜けた奇妙な読み方を始めた...
富田常雄 「面」
...お前も好きか」「いえ」「奇妙な読み方をするの」と...
富田常雄 「面」
...それは読み方の時間だった...
新美南吉 「屁」
...その音(読み方)が同じであれば...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...しかしこれは漢字の正式の読み方として我が国に伝わったのであって...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...現代の読み方としては必ずしも改めなければならないこともないかも知れませんが...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...かういふ私は浦潮でポストニコフといふ人から習つたと云つても唯アルファベットの読み方を教へて貰つたゞけの事で其外何も習つたのでない...
二葉亭四迷 「エスペラントの話」
...「相変らず読み方がうまいね...
牧野信一 「眠い一日」
...主として習字・算術・四書・五経の読み方を教えた...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...意味も分らぬそんな読み方を...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...地方的な特別の読み方があったり...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「お前の読み方では退屈する...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...先方の読み方の上手下手に依っても違ったが...
夢野久作 「鉄鎚」
...古来『論語』ほどはなはだしく読み方の違っている本もなければ...
和辻哲郎 「孔子」
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