...ただ神前にありて経文を誦することを知るのみ...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...今日以後の文人は山林に隠棲して風月に吟誦するような超世間的態度で芝居やカフェーにのみ立籠っていて人生の見物左衛門となり見巧者訳知りとなったゞけでは足りない...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...「誰か白頭の翁に伴はん」と云う句などを誦する時は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...盗人厩(ぬすびとうまや)の昔話を暗誦する...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...諳誦する事の出来るやうになつてゐる文句が目の前に出た...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...中には数篇暗誦することも出来た...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...余常に誦する所の俗謠一首あり...
長塚節 「草津行」
...あるいはせいぜい朗誦するものとして作られ...
信時潔 「歌詞とその曲」
...暗誦するような調子で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まさか李太白の鶴のように「松籟譜」を朗誦するというのではありますまいね」「李太白どころかモツァルト風のギャヴォットを唄うのです...
久生十蘭 「魔都」
...赤石岳と船大工の取り合せが面白いので私は之を愛誦する...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...後の二首は純主觀にて共に愛誦する所に有之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...恰も物の哀れを知る頃のわれ等は共に好める詩歌を誦するにも感極まりて屡々泣きぬ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...千巻の経を読誦するも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...沢山の物語を暗記してこれを読誦するのが本職である故に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...あれが日ごろ自分の愛誦するものであり...
山本周五郎 「菊屋敷」
...其れの誦する経巻とを目にした...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...朗々吟誦することにより...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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