...例へば本書一〇二頁「鷺(さぎ)の歌」を誦するに当(あたり)て読者は種々の解釈を試むべき自由を有す...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今日以後の文人は山林に隠棲して風月に吟誦するような超世間的態度で芝居やカフェーにのみ立籠っていて人生の見物左衛門となり見巧者訳知りとなったゞけでは足りない...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...何所の戦争が何月何日に始まつたとかいふ様な年月日を暗誦することであつた...
丘浅次郎 「落第と退校」
...僅か數百字の文句を暗誦することにも非常に困難を感じた位であつたが...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...昔から尊王主義者の敬誦する和歌である...
蜷川新 「天皇」
...あるいはせいぜい朗誦するものとして作られ...
信時潔 「歌詞とその曲」
...赤石岳と船大工の取り合せが面白いので私は之を愛誦する...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私達は唯口誦することによつて心の糧とするばかりである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...七章を諳誦することと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼等が暗誦する文章は十指に余りある...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...暗誦する名文章の材も尽きて皆な夫々沈黙のまゝ眠り...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...後の二首は純主觀にて共に愛誦する所に有之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...千巻の経を読誦するも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...嘗て英国の国歌を誦するを聴く...
山路愛山 「詩人論」
...即ち至誠神明に通ずる底(てい)の神気を以て朗々と吟誦するのです...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...最もふかく彼の詩を吟誦する青年間に高し...
横瀬夜雨 「花守」
...朗々吟誦することにより...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...仏を礼讃する心持ちにあふれながら読誦するありがたいお経は...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
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