...――式はもう誦経(ずきょう)がはじまっていた...
芥川龍之介 「葬儀記」
...必ずひとり法華経を読誦(どくじゅ)する...
芥川龍之介 「道祖問答」
...誦經がすんだ處で...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...その前に端座して静かに経文を誦し始めたのであった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...中には数篇暗誦することも出来た...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...誦(しょう)すべくして解すべからずでよろしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...その翌日十六日に端座合掌して光明遍照の文を誦し...
中里介山 「法然行伝」
...時々得意ノ詩文ヲ吟誦シ...
成島柳北 「祭舌文」
...演説を暗誦(あんしょう)しておこうと努力したが父は面倒くさがっていた...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...ローズ・ブノワさんは読方(よみかた)で習(なら)ったところをちっとも間違(まちが)えずに諳誦(あんしょう)しました...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...そんなことを暗誦してゐる木村を内心大いに感心した...
牧野信一 「渚」
...後の二首は純主觀にて共に愛誦する所に有之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...来月二十八日篠町着にて御伺ひいたす……あんまり何度も読まされたで暗誦してしまうた...
三好十郎 「妻恋行」
...その前に盛んな誦経(ずきょう)を行なった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...晩誦曰...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そしてひそかに彼の冥福を念誦(ねんず)していた...
吉川英治 「剣難女難」
...あの「平家物語」も僕らは少年のころから幾度となく或る部分は暗誦するほど読み返していたものです...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...紫式部(むらさきしきぶ)の源氏がいまも愛誦されて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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