...誦(すさ)むともなく口にしたのは...
泉鏡花 「悪獣篇」
...この故に観音経を誦(じゅ)するもあえて箇中の真意を闡明(せんめい)しようというようなことは...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...名優たちもこんなつまらない臺詞を大眞面目で暗誦したもの哉...
太宰治 「津輕地方とチエホフ」
...一体暗誦というものはヴェルギリウスかホラティウスの文章でも記憶する時の手段であって...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...――またクリストフが朝の祈祷(きとう)のように諳誦(あんしょう)していた自身へという悲壮な落ち着いた短詩(ソンネット)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心覚えの経文を誦(ず)しながら歩いて行きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...わからないなりに誦していることを...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初から高らかに誦(ず)しはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今も尚(なお)記誦(きしょう)せるものが数十ある...
中島敦 「山月記」
...蕪村の句を愛誦(あいしょう)していた...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...経(きょう)を誦(しょう)し粗衣粗食して寒暑の苦しみをも憚(はばか)らざれば...
福沢諭吉 「日本男子論」
...彼等が暗誦する文章は十指に余りある...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...のちになつて木下杢太郎の硝子問屋の詩や小説を愛誦したとき...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...呪を誦(ず)しながら諸霊草と和し薬となすものだ...
南方熊楠 「十二支考」
...求むれば何時も高らかに誦(ず)して聞かせ給ひぬ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...誦経(ずきょう)の使いが寺々へ数も知らずつかわされ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一行一字もまちがいなく誦(よ)んだ...
吉川英治 「三国志」
...誦経(ずきょう)も...
吉川英治 「私本太平記」
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