...別紙を持参して諸事の指揮をその人にうけよと懇(ねんご)ろに予が空想に走する事を誡められたり...
饗庭篁村 「良夜」
...先生は藤野さんを例に引いて誡められた事もあつた様だ...
石川啄木 「二筋の血」
...それ/″\に誡められたり励まされたりしたが...
石川啄木 「二筋の血」
...人を信用させ得ないことを誡めたのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...誡めながら特に話されたから...
丘浅次郎 「落第と退校」
...「仏法には明日というべきことあるべからず」と古人も誡めています...
高神覚昇 「般若心経講義」
...荒るるアレース誡めて叱りて彼に陳じ曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...次のやうな事を云つて誡めてくれました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...女學校時代に才が勝ち過ぎて謙遜の徳が足らないと兩親が氣づいて誡めた事もございました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...道庵先生に誡められたのはこの辺だな――何かふざけて仕組んだ芝居に相違ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...もともと自らの為の念仏に他より布施を受くるとはもっての外のことである」と誡められた...
中里介山 「法然行伝」
...フィナーレ終って楽屋へ先陣争ひをするのを誡めたもの...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...吾らをしてメフィストの奴僕たらざらしめんが為の誡めなり――と神学者ヨハンガストが...
牧野信一 「痴酔記」
...足の裏の汚るゝ遊びはせぬものぞと誡め置けるに...
正岡子規 「花枕」
...吾々はむしろ民藝論に囚われる事を誡めているのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その室の名に託して誡めておくことは...
吉川英治 「折々の記」
...不斷に自分の慾望や缺點を誡めてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...自著獨行道のうちでかう誡めてゐる...
吉川英治 「折々の記」
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