...振りかえりながら「死して再び花は咲かず」と俚歌(りか)を低声に唄うて暗(あん)に死をとどむる如く誡(いまし)め行く職人もあり...
饗庭篁村 「良夜」
...メルクは彼を誡(いまし)めて曰(いは)く...
石橋忍月 「舞姫」
...以後そんな不謹慎な事をしないように誡(いまし)めてやりますので」「去年も五人揃って参ったか」「それが旦那...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...モーゼの十誡第七条の文句の...
辰野隆 「愛書癖」
...すなわち実験派と理論派との各自の偏見から来る無用の争いを誡(いまし)めた一節は...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...夜半の嵐に諫誡(いさめ)あり...
土井晩翠 「天地有情」
...嘗て三田に在るの時評議員会議の一篇を公にして教育家を痛罵し米国より帰り来るや当世の新聞記者を誡め教うる文をつくる...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...吾らをしてメフィストの奴僕たらざらしめんが為の誡めなり――と神学者ヨハンガストが...
牧野信一 「痴酔記」
...町の子にしてしまいます」と言う母の誡(いまし)めを厳(おごそ)かに聞かされてから私はまた掟(おきて)の中に囚(とら)われていなければならなかった...
水上滝太郎 「山の手の子」
...智に傲る者を誡めるではないか...
柳宗悦 「雑器の美」
...「剣難より怖ろしい女難」と誡(いま)しめられたことの方は...
吉川英治 「剣難女難」
...自分を誡(いまし)めない兵はなかった...
吉川英治 「三国志」
...先帝の遺誡(いかい)にそむくまいと...
吉川英治 「私本太平記」
...むしろ自誡(じかい)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分で誡(いまし)めたりすることもあるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...反省の鏡とするために書いた座右の誡(かい)であったところに...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...孫どもの行動を誡(いまし)めるどころか...
吉川英治 「源頼朝」
...懶気(だき)は禁物と誡(いまし)めている武蔵にとって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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