...誠実に仁義を行わんとする王道とはこれを甄別(けんべつ)したゆえんである...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...心のあらん限り誠実に互に世話致し可申候ように...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...多数が力をあわせて誠実に全団体の維持繁栄のために働いているありさまは...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...いわんや自ら不誠実にして他人迷惑な囮商略を弄するものとなってはならない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...これも平素誠実に働き充分信用を得ておいたからであって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...何よりもまず古典について誠実にその意義を討尋するのが...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...自分は四年前から誠実にかつ純樸に被告に奉公していたのである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...誠実に細心にあらゆる手段をつくしてみた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...猛烈に働らく気になるんだろう」「猛烈には働らけるかも知れないが誠実には働らき悪いよ...
夏目漱石 「それから」
...男の不誠実に不平を鳴して見たり...
牧野信一 「蔭ひなた」
...いやいや、強く、論理的に、誠実に、一貫性をもって、シブトクわれわれが考え、生きようとすれば、必然的に、この手のニヒリズムを自身の中から追い出さざるを得ないであろう...
三好十郎 「恐怖の季節」
...なるべく自己批判したり反省したりしないでもよいように一貫して誠実に...
三好十郎 「恐怖の季節」
...この砦にお這入(はいり)になるや否や、城主の席も総ての9270物もお手にお入(いれ)になったあなたを、任意に、誠実に、おみ足の下(した)に伏して、主君と仰がせて下さいまし...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そして遙かに第三巻第一章「実利と誠実について」における堂々たる彼の政治論に発展する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最も誠実に記述したものである...
柳田国男 「山の人生」
...相手の利を誠実に考えてやることは...
吉川英治 「新書太閤記」
...人は誠実に生きる限り――生を避けて...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...誠実にそれを徹底させる...
和辻哲郎 「転向」
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