...僕は始めからあなたには倉地さんなんかにはない誠実な所が...
有島武郎 「或る女」
...誠実な人たちだった...
太宰治 「佐渡」
...最も誠実な印象記として...
戸坂潤 「読書法」
...彼の誠実な激越な性質は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...誠実な魂の仮借(かしゃく)なき本能には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...最も誠実な意欲が培養される...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...不誠実な自白を誘導されておるが...
豊島与志雄 「紫の壜」
...弁護士も「誠実なところ」それを認めざるを得なかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...たとえ彼女が最も不誠実な態度をとっている最中でも常に真実そのものなのだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...誠実な男として誓ってもいい...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...なぜといって、僕の俗人的良心こそは、僕をしてあらゆる芸術生活、あらゆる異常性、あらゆる天才のなかに、あるはなはだ曖昧な、はなはだ怪しげな、はなはだ疑わしいものを見出させ、単純な誠実な、安易で尋常な、非天才的な紳士的なものに対する、あのおぼれ心地の偏愛で、僕の胸をいっぱいにするものなのですから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...そのお前がその翌日から多少は変るかと思っていたのがいったんそのアパートを離れると相変らずの山田教授で誠実な顔をして進歩と人民民主主義を説き清い家庭の良き夫...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...政治界でも実業界でも何の仕事でも誠実な人を貴(たっと)ぶようになるが殊(こと)に文学界では誠実な精神の籠(こも)ったものでなければ人が決して読まんという事になる...
村井弦斎 「食道楽」
...その姿には誠実な美があるではないか...
柳宗悦 「雑器の美」
...それが誠実なものでない限り...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その姿には誠実な美があるではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...誠実な器物を産むには適しないのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...多くは「新しさ」という仮面を着た不誠実なものに過ぎないのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
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