...そして誠実な哲学者の心を以(もっ)て心とせよ...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...妻は誠実な女性なのです...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...それら誠実な人々はだれもみな行動の興味を失っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただアンジョーラの清い健全な確固な正直な一徹な誠実な性質に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...氏は実に誠実な人で...
中原中也 「萩原朔太郎評論集 無からの抗争」
...ちゃんとしたテキストを刊行しようとする彼の誠実な努力は何びとも否定することができない」と...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...男の中の男とでもいうような誠実な魂をもった大丈夫で...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...死ぬにしても少なくとも勇敢で誠実な男性と死ねます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...持ち前の誠実な便利な国語で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...またはセロなどの練習――誠実な善意な素人的な努力である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...ある暖かい善良な人間的な誠実な感情が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...そのお前がその翌日から多少は変るかと思っていたのがいったんそのアパートを離れると相変らずの山田教授で誠実な顔をして進歩と人民民主主義を説き清い家庭の良き夫...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...今の内こそ不誠実な人でも才子だとか学者だとかいわれて社会に相当の仕事をしているけれどもモー少し社会の文明が進歩したら誠実な人より外に社会に立つ事は出来んぜ...
村井弦斎 「食道楽」
...今のお話を聞きますと世中(よのなか)に誠実な人は滅多(めった)にないようですがマサカあんなでもありますまいね...
村井弦斎 「食道楽」
...無心なる者、働く者、誠実なる者、それらの者こそ救わるる魂と呼ばれるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...いわゆる文化人は決して昔の人のような誠実な織物を身に着けてはいないのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...博士は「日本人は約束を守る誠実な国民だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...我が誠実なる友、ダン・ドノヴァンはここで一息いれた...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
便利!手書き漢字入力検索