...それは彼が本当に戦慄していることを語るものであった...
海野十三 「地獄の使者」
...しかし歴史はまだこの場所で演ぜられた悲劇を語るべきではない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...君の観音は一番の賞牌ですよ、など物語る...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...嵐の話になって婆さんは古い記憶の中から恐ろしくも凄かった嵐を語る...
寺田寅彦 「嵐」
...夫はとにかく直接性――現象――であることを確かに語ることが出来る...
戸坂潤 「科学方法論」
...彼等はもはや語るべき何物も...
豊島与志雄 「囚われ」
...声まで潜(ひそ)めて長々しく物語る………「学校がいやなら如何(どう)するつもりだと聞いたら...
永井荷風 「すみだ川」
...木曜会諸子の近况を語る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...その語るところによると...
中里介山 「大菩薩峠」
...父が過去を語る度に...
夏目漱石 「それから」
...天下復(ま)た文を語る者なし...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...」「自分自身の物語を語る作家」がかうも簡單に子供扱ひにされてゐるのは少々不滿だとは云へ...
堀辰雄 「小説のことなど」
...この書物そのものが最も雄弁に語るでありませう...
牧野信一 「『ユリイカ』挿話」
...元和(げんな)九年安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)筆でわが邦落語の鼻祖といわるる『醒睡笑』巻一に「人啖(く)い犬のある処へは何とも行かれぬと語るに...
南方熊楠 「十二支考」
...若宮が私に語る話も...
三好十郎 「冒した者」
...孔明もちと困ったにちがいありません」淡々として孔明は他人事(ひとごと)みたいに語るのである...
吉川英治 「三国志」
...(三)神とじかに物語る至福...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...福音書の物語るのは実在の人物たるイエスの伝記などではない...
和辻哲郎 「孔子」
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