...私は今この類の憧憬を語ることさへ身分不相應であるやうな氣がしてゐる...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...われわれが若鷹丸に乗ってこんな大冒険をしてまでここへやってきたのもそれを突きとめるためだ」と語る隊長大月大佐の言葉は...
海野十三 「大空魔艦」
...亡き人と語ることも出来る...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...あなたは自分のことばかり語るのを許してくれとおっしゃいました...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...語るに困難なことである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ホメロスの語るところよりもミルトンやダンテの語るところにいっそう似てるものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...來客の老人は近頃愈曲園(ゆきよくゑん)の題書を手に入れたが日本の表具師に頼むと何となく俗にして了ふから困ると云ふ事を語る...
永井荷風 「新歸朝者日記 拾遺」
...かうだ」「――」向島の土手を辿(たど)りながら平次は靜かに――いつもの調子でかう八五郎のために語るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小説となってその道程(みちすじ)を語る時には納得し...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...――この下等な動物!」と語る時のルナアルの苦々しげな口振り...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...庭の芝生にテーブル出して、ウイを飲み語る、涼しい、避暑の要なし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...実際の観察と経験とが吾々に物語るところであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...同じような嬉しさを以って語るのであった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...勤めながら誠を語る夜は明けやすく...
南方熊楠 「十二支考」
...なかなか語るところをもって居ると思われます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...骨子だけで語ることは出来ないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自己に向って語ることは学ばざりき(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ道を語る人としてなら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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