...狭い会場をうずめた人々が互に麦作の被害などを語り合う声のたかまるころ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...消え去ってしまうのだ」こんなことを語り合うのだった...
相馬泰三 「六月」
...ゆっくり語り合う事になるらしい...
太宰治 「庭」
...人の語り合う声などがたえず聞こえた...
田山花袋 「田舎教師」
...したがって私たちはもはやなんの語り合うこともないと考える...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...一つの汚れだと思われてたがいに語り合うこともできず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...十三 ひそかに語り合う者は悪人の類ならんマリユスは夢想家ではあったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この時玄関の方から何かヒソヒソと語り合う声が聞こえて来たものだから...
久生十蘭 「魔都」
...それを語り合うに最もよい夕のあることを信じていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...それを語り合うに最もよい夕のあることを信じていた...
堀辰雄 「楡の家」
...この両君と酔いては芸談を語り合う自分は...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...男女が思いがけなく会合して語り合うというような階級にははいらない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...故人を忍ぶ相手として二人で語り合う身になっておればよかったのであるとも思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのために彼と語り合う喜びも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...安堵(あんど)を語り合うのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...歩きまわって語り合う...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そういう疑を天文学者ルイ・ファレイロなどと語り合ううちに...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかも我々はこの一文において直接に著者自身と語り合う思いがある...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
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