...――これだけは君も認めるね? 今は昔と違つて...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...私を認めると、かすかに笑ったようであった...
梅崎春生 「桜島」
...その品物を飛行機でもって三原山の噴火口に投げおとさせたと認める...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...その価値を認めるのではない...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...私は容易に認めるのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...言語の文化史的研究のやうな領域を認めることによつてのみ国語学の関与が認められるとされたことが思ひ合はされるのである...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...カントは感覚の積極的な権利を認めることなくして幾何学の経験に対する応用を論じたために応用された結果は要するに直観空間の内容規定の外ではなく...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...然し、それらと全く性質の異った一つの誘因を、私は認める...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...是に就いては五帝三王の外に五覇をも認める意味でしたものだとする公羊家の解釋も一應は首肯されるが...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...女性を男性とひとしく一人の完全な人間として認めるものなのだ...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...誰が見ても内発的であると認めるような推移をやろうとすればこれまた由々しき結果に陥(おちい)るのであります...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...私はその頃は頭ではそれが私の母の若い時分の寫眞であることを充分に認めることは出來ても...
堀辰雄 「花を持てる女」
...コニーを妻に出来る男は何て幸運だろう」メアリもそれは認めるけど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...我々の意識には存在ならぬ事實によつて規定される方面のあることを認めるのでなければ...
三木清 「歴史哲學」
...僕は看護婦と医者に最も料理智識の必要な事を認めるね」小山「アハハ今の世にそんな事を言ってもまだ急に行われんよ...
村井弦斎 「食道楽」
...それが秀之進であるのを認めると...
山本周五郎 「新潮記」
...「小説ですから」といふことは認めるんだが...
吉川英治 「折々の記」
...ことに国家の目的を道徳的理想の実現に認めるということは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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