...しかし距離が余り大きいためにその中の個々の星を認めることができないのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...あらがねの土秋暑き通り雨を得てこの方を切短冊へ認める...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...仏蘭西(フランス)人は拉典(ラテン)民族を以て優秀なりと認める...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...ここにもわれわれは陸羽の道教象徴主義に対する偏好を認める...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...ウメ子の姿を認めると大きな看板文字を書いてゐた仙吉は梯子の上からどなつた...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...作られたものからその精神の流れるのを暗に認めるに過ぎなかつたが...
内藤湖南 「支那目録學」
...ちょっと灰汁抜(あくぬ)けのしたイナセな兄さんだと認めると共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...それどころか彼は若者にありがちな一寸した違反くらいしかやっていないと認めるとしよう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...コニーを妻に出来る男は何て幸運だろう」メアリもそれは認めるけど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...冷苦辛酸の現れを面上に認めることが出來なかつた...
正宗白鳥 「昔の西片町の人」
...意識の外に存在を認めるか否かが唯物論と観念論とを区別する基準であるとエンゲルスはいったが...
三木清 「哲学入門」
...いま我々が無から或る物が生ずることは不可能であるといふことを認める場合...
三木清 「認識論」
...これを可能ならしめてゐるところの或る第三のものを認めることによつてアポリアの外觀を失ふことが出來る...
三木清 「歴史哲學」
...我々が本当にその力を認めることはちょっとむつかしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...* これは近代医学も認めるところだと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...相手が栄二だということを認めると...
山本周五郎 「さぶ」
...敵としたるがごとくしかく有力な社会機構だと云うことをも認めるであろう...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...最後に――トム公が跳んで降りたすがたを認めると...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
便利!手書き漢字入力検索