...尖(とが)って黒い鼻の高いのが認められた...
泉鏡花 「海異記」
...そこに植わっている鈴懸けの樹の小枝が風のまにまにユラユラと動いているのさえ認められた...
海野十三 「深夜の市長」
...彼等が治者階級から認められた雜戸にも屬さない浮浪民であるからであつて...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...「雛(ひな)」の影響が認められた...
太宰治 「葉」
...結婚しても到底円満に行かないことが認められたら...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...あちらこちらに雑然とした漠然(ばくぜん)たる形が認められた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは本系図のある傍らに略譜として認められたものであるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...独唱が芸術として認められた過程にあたかも似る...
中井正一 「壁」
...奇怪を以て認められたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふと一つの姿を認められたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...要之助の詳しい陳述其の他プロ等によって認められた...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...今度の事変では皇軍の強いことが改めて世界にはっきり認められたが...
藤島武二 「画室の言葉」
...浴室からの明りでぼんやりと認められた...
牧野信一 「まぼろし」
...辞書にも認められたササヤキグサというのがある...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...当代屈指の剣士から『非凡な質だ』と認められたのだ...
山本周五郎 「花も刀も」
...ほのかな水明りの中に認められた...
山本周五郎 「風流太平記」
...こういう密会をしているのを認められたら...
吉川英治 「新書太閤記」
...生活と芸術との一致した家に住んでよいと認められたのであろうか...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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