...そこに植わっている鈴懸けの樹の小枝が風のまにまにユラユラと動いているのさえ認められた...
海野十三 「深夜の市長」
...大勢の怪人が顔をこっちへ向けて犇(ひしめ)き合(あ)っている姿が認められた...
海野十三 「地球発狂事件」
...その中に一個の人体が沈んでいるのが認められた...
海野十三 「人間灰」
...辛うじて認められた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...一つのプロトタイプを認められたのではなかったかという気もするのである...
寺田寅彦 「柿の種」
...権利なきものと認められたものからは之を奪わねばならないのである...
戸坂潤 「科学方法論」
...ドイツの為政家らが他民族をまったく理解し得ないことが認められた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それでもなおそのことを考えてるのが認められた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...独唱が芸術として認められた過程にあたかも似る...
中井正一 「壁」
...小遣帳(こづかいちょう)をつけられる程度の素養が出来上ったと認められたのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...マリーの親戚によって彼女の物に相違ないと十分に認められた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...暗に普通殺人律論の正当なるを認められたものとも解釈せられる...
穂積陳重 「法窓夜話」
...菜穂子がじっと空(くう)を見つめているらしいのが認められた...
堀辰雄 「菜穂子」
...オーストラリアは一八九二年(明治二十五年)婦人の公民権が認められた...
宮本百合子 「現実に立って」
...三条の線(すぢ)と蝙蝠(かはほり)の形とが明に認められたからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ないしは世襲の権利を認められた名主の名を呼ぶのが普通であった...
柳田國男 「地名の研究」
...すでに幾つかの槍瘡(やりきず)や弾傷が認められた...
吉川英治 「上杉謙信」
...及び南極大陸からアフリカが分離する運命にある部分の裂け目や割れ目が明瞭に認められた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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