...必ず認むべき價値があり...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...歴史とは大人物の伝記のみとカーライルの喝破(かっぱ)した言にいくぶんなりともその理を認むる者は...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...かくの如くしてかの自己の責任の上に立ち自己の危険を賭して新しき道を開拓し新しき国を発見せんと只管に猛進するの勇気を何処に認むる事が出来やう...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...強大なる影響を認む...
高木敏雄 「比較神話学」
...特に帝劇という異色を認むるものがなくなったが...
高浜虚子 「丸の内」
...醜処は(吾人はこれなしと断ずるの理由を認むる能(あた)はず)何故に以て詩材と為すべからざるか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...戰陣よもに見渡して直ちに認む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼を認むるを得せしむ勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...未だ經國の大才と認む可きもの實際に出現せずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...具体的内容のみを問題とするの危険を認むることに於ては...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...彼は認むることができた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もはや他に何物をも認むることができなくなる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...フランスの法廷は情状の酌量を認むるがイギリスの法廷は死をしか認めないある災厄のうちに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかしてこの年の人物(婦女)はその鬢(びん)漸く高く膨(ふくら)みたる事を認む...
永井荷風 「江戸芸術論」
...内外にこれを認むることをえなかったし...
服部之総 「福沢諭吉」
...かかる性格を有する斯(かか)る時代の少年の特徴と認むるを得べく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...絹布とを焼きたる形跡を認むるのみ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もしくは過失と認むべき点はどこにも無い……他殺に相違無いという事に就いては...
夢野久作 「復讐」
便利!手書き漢字入力検索