...姫は分明(ぶんみやう)に我を認むるさまなりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...又只管(ひたすら)彼女に智力と天才とを認むるばかりで女子の天性を覚醒することをあやまるが如き男子も等しく彼女に協(かな)はざる者である...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...縦令(たとい)名を知っていても芸術的価値を認むるものが更にいよいよ少ないのだから...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...稍々誠意の認むべきものがあると考えるが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...これ世人の夙(つと)に認むる所ならん...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...具體的の經驗を離れて抽象的思考其者に價値を認むる者は正金を離れて紙幣や手形が價値を有すると思ふ者と選ばない...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...異形の組織を有せる一種の聯合内閣のみ余は現内閣を稱して憲政黨の内閣と爲すの見に反對せず其閣員の多數が憲政黨に屬するを認むるに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...異形の組織を有せる一種の聯合内閣のみ余は現内閣を称して憲政党の内閣と為すの見に反対せず其閣員の多数が憲政党に属するを認むるに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...明かに体裁善き成功を得たりと認む可きものなり余は即ち此の一事を挙げて以て彼れの人物を偉なりといはむ彼れが最も誇る可きは亦恐らくは此一事に在らん歟...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...必ずしも喜ぶ可き成功なりと認む可からざるに於てをや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...未だ経国の大才と認む可きもの実際に出現せずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...フランスの法廷は情状の酌量を認むるがイギリスの法廷は死をしか認めないある災厄のうちに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...永久にローマン主義の存続を認むると共に...
夏目漱石 「教育と文芸」
...トルキスタン地方に酷似するを認む...
日野強 「新疆所感」
...大事発露の恐れありと認むる時は...
福田英子 「妾の半生涯」
...また当該教区の各住民及び各土地占有者に(彼らが適当と認むる額を)課税することにより...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...其の間ま明に繪聲たるを認むべきものも能く派生語を形づくること少しと...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...その美が如何に甚だしく塗り飾られたものであるかは誰しも認むるところであろう...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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