...今天(あめ)が下(した)に法誉無上(ほうよむじょう)の大和尚(だいおしょう)と承わったが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...柳原ものではあるまいかと思われるような上下色沢の不揃いな金モール服が何と六百何円――貧乏村の校長氏の高等官七等の栄誉を飾るためにこの瘤村長は通学児童の筆墨代をせしめたのである...
犬田卯 「瘤」
...何職に限らず名誉の事のように思った...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「いいえ、名誉です、十津川の一戦は勤王の火蓋(ひぶた)でした、あなたがその名誉ある一戦に加わって、犠牲の負傷を残されたということは、大きなる誉(ほま)れでなくて何でしょう」と北原が言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...すなわち今日この席で講演の栄誉を有している私と...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...自らの考案になった機に乗って斯界(しかい)のために尽そうとした最初の日に墜落して名誉の犠牲者となったということや...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...飾りか高い名誉のしるしかでもあるように...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...それゆえに語られざる哲学は頭脳の鋭利を見せつけようとしたり名誉を志したりする人が試みない哲学である...
三木清 「語られざる哲学」
...きっと探してみますけれど」「あまり名誉なことじゃないし...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...道誉はつぎの路次の予定を...
吉川英治 「私本太平記」
...道誉以下、輦輿をまもる一千の兵は、鎌倉方でも精兵中の精兵と聞いている...
吉川英治 「私本太平記」
...さしもの佐々木道誉も...
吉川英治 「私本太平記」
...途上で佐々木道誉なる者と知り...
吉川英治 「私本太平記」
...そのうち伊吹の佐々木道誉もお迎えに出て...
吉川英治 「私本太平記」
...直義と道誉の兵が...
吉川英治 「私本太平記」
...――道誉がそっとそこへ呼ばれていた...
吉川英治 「私本太平記」
...そう道誉にも看破(みやぶ)られていた尊氏の気の弱い顔の暗さは翌日までもつづいていた...
吉川英治 「私本太平記」
...わたくしには東京大学の名誉教授となる資格はないのである...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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