...然るに偏頗(へんぱ)なる藤森氏は宇野氏にのみかう云ふ名誉を与へた...
芥川龍之介 「解嘲」
...山本喜誉司(やまもときよし)これも中学以来の友だちなり...
芥川龍之介 「学校友だち」
...名誉の門標はいつのまにか火鉢(ひばち)の引出(ひきだ)しから...
壺井栄 「二十四の瞳」
...小さな「名誉の門標」は...
壺井栄 「二十四の瞳」
...栄誉を冀(こいねが)うものは必ずこの色を撰(えら)む...
夏目漱石 「虞美人草」
...自己が亡くならんとしつつある名誉を回復せんと森の方(かた)にぞろぞろ行く...
夏目漱石 「虞美人草」
...陰で親の名誉に関(かか)わる様な悪戯(いたずら)をしている...
夏目漱石 「それから」
...ペルシア軍の侵入を撃退したギリシア軍の名誉を主題とした殿堂の壁画は抹殺されて...
野上豊一郎 「パルテノン」
...名誉の戦いを終ったこの戦死者に対して...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...嫂の名誉を傷けるようになるからなのだ...
松本泰 「日蔭の街」
...その人がどんな態度で周囲から与えられる尊敬や名誉やそれに伴う世間的な利益に処して行くかというところにこそ...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...(c)我々に栄誉を与えるのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...決して名誉ある比較ではないのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...金色人種に、破天荒(はてんくわう)なる国会は、三百議員を以て、其開会を祝さんとて、今や仕度(したく)最中なり、私権を確定し、栄誉、財産、自由に向て担保を与ふべき民法は、漸(やうや)く完全に歩みつゝあり、交通の女王たる鉄道は何(いづ)れの津々浦々にも、幾千の旅客を負ふて、殆(ほと)んど昼夜を休(や)めざる也、日本の文明は真個に世界を驚殺せりと云べし、三十年前、亜米利加(アメリカ)のペルリが、数発の砲声を以て、江戸城中を混雑せしめたる当時と今日とを並べ見るの利益を有する人々には我文明の勢、猶(なほ)飛瀑千丈、直下して障礙(しやうがい)なきに似たる者あらんか、東西古今文明の急進勇歩、我国の如きもの何処(いづく)に在る...
山路愛山 「英雄論」
...――道誉にまいれと申せ」「まず...
吉川英治 「私本太平記」
...道誉もいつのまにか...
吉川英治 「私本太平記」
...名誉ある前途を開いてやることにしよう...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...三好殿が将軍から栄誉を与えられた機会に...
和辻哲郎 「鎖国」
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