...彼は自分の実力以上に誇称している...
...その小説家は、次第に誇称の傾向があると批判を浴びた...
...彼女はそのマラソン大会で優勝すると誇称していたが、実際には10位にも入れなかった...
...誇称のない姿勢が、信頼を勝ち得るのに重要だ...
...もしも私が天才だったら、そんなことを誇称することなく自然に証明できるはず...
...後代に貽すと誇称する全集が其編集に万全の用意をなしたるか...
岩波茂雄 「岩波文庫論」
...いくらでもかけるがいい! 線の切れた電話でかけられるものならいくらでもかけるがいい」「この碌(ろく)でなし……不具者(かたわもの)!色情狂(いろきちがい)!」と烈しい憤りに昂奮した妻はついにその誇称する伯爵夫人の身にもあるまじき乱暴な言葉を浴びせかけた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...世人の口碑に伝唱して誇称したる美話佳談が一朝にして抛棄せらるるは人情惜むべきが如きも事実は奈何ともする能はず...
津田左右吉 「史論の流行」
...各都府においてみずから誇称して紳商と称し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...数理経済学などの誇称を論外とすれば...
戸坂潤 「科学論」
...一見歴史的であることを誇称することによって却って歴史を無視するという矛盾になって現われる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...まあその誇称に値いするといっていいであろう...
中谷宇吉郎 「異魚」
...日本人のむなしい誇称にすぎなかつた...
蜷川新 「天皇」
...明治の教育勅語が誇称している「億兆心を一にして」も...
蜷川新 「天皇」
...而して彼等誇称する所...
蜷川新 「天皇」
...哲学や推論を誇称して(謎をいたずらにもてあそんで)も無駄である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...自国の陸軍を常勝軍と誇称(こしょう)し...
夢野久作 「暗黒公使」
...人間の脳髄は自ら誇称している...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...緑林随一と誇称する大盗の五体をかかえ込んでいる...
吉川英治 「江戸三国志」
...「十八ヵ国十七鎮の大兵と誇称するも...
吉川英治 「三国志」
...みな誇称(こしょう)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...またもやあの手――弦之丞が今宵同じ手ぐちで四人までも斬っている夕雲流の逆風剣――すなわち八天斬(てんぎ)りと誇称されるあぶない切(き)ッ尖(さき)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...左様に誇称(こしょう)されては面目がありません...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??