...絵甲斐絹(ゑかひき)の裏をつけた羽織も、袷も、縞ではあるが絹布物(やはらかもの)で、角帯も立派、時計も立派...
石川啄木 「天鵞絨」
...秋袷(あきあわせ)身を引締めて稽古事(けいこごと)九月十四日 笹鳴会...
高浜虚子 「五百五十句」
...庸三が着ても可笑(おか)しくないような黄色いお召の袷(あわせ)や...
徳田秋声 「仮装人物」
...冬の衣類を取片つけ袷を着る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...「袷の下にネルを重ねちゃもう暑い...
夏目漱石 「それから」
...――私は力と才智を頼り過ぎたのだよ」秋月九十郎はボロボロの袷の襟をかき合せて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...全くこんな縞目もわからなくなったような汚い袷に香水を振りかけたところで...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...藍微塵(あゐみぢん)の意氣な袷を着て居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...膝小僧がハミ出した狭い袷(あわせ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...袷の肩先が、斜(はす)っかけに裂けて、背中へ二三寸浅傷(あさで)を受けたんですもの、勘平さんだって間違いっこありません」桶屋の女房は真顔で洒落(しゃれ)を言っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨夜たった一枚こっきりの袷(あわせ)は殺したが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...渋い好みの袷(あわせ)などは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...袷を破つて前へ突き拔けてをりますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...袷を破って前へ突き抜けて居りますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...粗末な木綿物の袷に同じ木綿の紋附を羽織つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎は平次の袷(あはせ)を引つかけて出かけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...秋の袷や襦袢やを...
萩原朔太郎 「宿命」
...派手な紺飛白(こんがすり)の袷(あわせ)に...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
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