...唯モウ暗い陰影(かげ)に襲はれると自暴(やけ)に誇大な語(ことば)を使つて書く...
石川啄木 「菊池君」
...自暴(やけ)に誇大な語を使つて書く...
石川啄木 「菊池君」
...強いて誇大な事件をつくり出すのが...
田山録弥 「バザンの小説」
...これは一見誇大な言明のようであるが実は必ずしも過言でないことはこの言葉の意味を深く玩味(がんみ)される読者にはおのずから明らかであろうと思われる...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...それはクリストフから吹き込まれた誇大な自尊心のゆえだとし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...オリヴィエはそういう誇大な文句が聴衆に与え得る効果を理解できなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いたずらな焦燥、誇大な熱情、不謹慎な訴えなど、自己の開陳、節度の欠如は、憐(あわ)れむべきまた恥ずべきものであるように思われた、それこそ、牧者なき羊の群れ、王なき王国であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その誇大な信念と楽観的思想とによって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自己の使命にたいする民衆の誇大な信念は人類のためになるものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...黒川は「日本帝國音樂界の爲め」と云ふやうな誇大な壯語を繰返して...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...誇大な形容詞を用いると混沌(こんとん)として黒眼と白眼が剖判(ほうはん)しないくらい漠然(ばくぜん)としている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「特殊な国体である」という誇大な自負心とを生みださせた...
蜷川新 「天皇」
...連日誇大な記事を掲げ...
久生十蘭 「魔都」
...但し作者は近頃の文壇の流行に背馳して誇大な發想や...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...誇大な言葉を用ゐ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...概して誇大な文句を並べた大広告を出すものは...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...誇大な感傷ではない...
吉川英治 「平の将門」
...これはほとんど皆事実に合わない誇大な噂であるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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