...止り木のうえに立った朝の雄鶏のように昂然(こうぜん)と誇らかに歌うのだ――たとえわたしの隣人たちを目醒ますだけであろうとも...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...弟ながらもどんなにそれを誇らかに考えていたか知れません...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...誇らかに甲板に立つてゐた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...美しく誇らかで威厳の備わった娘として彼の記憶に残っていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...誇らかなものです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...まず内心に咲き乱れてる花に誇らかに酔って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...運動場の四壁のうちに閉じこめられてるのだ!戦(おのの)く心の粗野な誇らかな律動(リズム)も...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...とアイルランド人は誇らかに云う...
豊島与志雄 「愉快な話」
...誇らかに雷電に対しても答え返す...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「あの、お里とお冬でした」「奉公人だね」「え」「時刻は?」「戌刻(いつつ)前でした」それが悪い事か――といった、誇らかな色が、静かにあげた娘の顔を厳(きつ)いものにします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...篝火に赫々と照らし出された楼上の太鼓打ちの誇らかな貌を私たちも心から祝福出来るやうに勉めて措きたいと希うてをります...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...誇らかにも尋常な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...あの誇らかな冷静な人々を嘆美します――しかし彼等をうらやましいとは思いません...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...パール・バックのこの誇らかな心では男にとって魅力以上であり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...正しき伝統と品位とを誇らかに尊重してゐなければならなかつた...
横光利一 「静かなる羅列」
...勅使いたる――と聞いて、将軍呼延灼(こえんしゃく)は副将の韓滔(かんとう)をつれ、みずから立って、これを陣門に出迎え、かつ戦果の報告では、「賊どもの生け捕り五百余人は、不日なお宋江、呉用、晁蓋(ちょうがい)らの賊首を搦(から)め捕(と)ッた上で、あわせて都へ送り、都門大衆の中において、首斬ッてごらんに入ればやと存じております」と、誇らかに述べた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...かのブルタスのごとく誇らかに叫ぶことができる――「おお美徳よ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...この誇らかな猟師の帽子に刺さったとしても...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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