...彼は卒直な性格で、常に正しいことを言います...
...彼女の卒直な態度に感動しました...
...彼は上司からの圧力にも屈せず、卒直に仕事をこなしていた...
...卒直な人間は、周りから信頼されやすいです...
...卒直さが評価され、昇進することになった...
...誰も卒直にこう云う事実を語るものはない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...卒直な明らさまなその目にはその場合にすら子供じみた羞恥(しゅうち)の色をたたえていた...
有島武郎 「或る女」
...やはりしんせつに卒直にいこう...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...その見栄に打ち克とうとする他の卒直な気持との争いでありました...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...そんな状態ですから何卒直接購読者の方で前金切れの方はお払い込み下さいますやうにお願ひいたします...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一六年二月号)」
...生きているというだけで死者の眼からは全て美しく見えるんだよ」と卒直な感想を語りそうな錯覚がする...
田中英光 「さようなら」
...「あんたは」と彼は卒直に訊ねた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...――エルシーは卒直でした...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...そして、卒直にいうと、自己を模倣して、マンネリズムにおちいっているといえよう...
十返肇 「日本推理小説の曲り角」
...世間でもこれは「明快卒直」な定評に近かったと見てもよい...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...とに角、卒直な事実は、吾々が日本という土地に住んでおり、その土地はモンスーン地帯にぞくしているということだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...つまり政府は民衆自身の国民文化を卒直に日本の公認された公式文化として押しだすだけの自由を持たない...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...自分自身に対しても卒直なレアリストである菊池君が...
豊島与志雄 「最近の菊池寛氏」
...木村さんは卒直な驚きの表情で...
豊島与志雄 「食慾」
...とても卒直にこの手紙の意味さえ説明してはくれまい」彼女は心細くなって...
夏目漱石 「明暗」
...その表現の極めて卒直で民衆と親しみの深い平易な家庭的の日常語を...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...そしてその表現は總じて卒直で...
吉江喬松 「山岳美觀」
...そういう愛憎の卒直な表現からでも...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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