...』これは勝誇つた自分の胸に...
石川啄木 「雲は天才である」
...誇るべきかな、犧牲(いけにへ)の高きほまれは汝(なれ)にあり、羨む群ぞ愚かなる...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...自分で自分の顔の表情を鏡を見なくても常に的確に感知できると誇称している友人...
太宰治 「女類」
...これでは、最初の誇大的な、無駄の多い煩瑣な描写を取りかへして、面白い舞台がひろげられて来さうだ...
田山録弥 「或新年の小説評」
...彼の誇大妄想狂の原因は彼の蒐集した書物にあるから...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...現場の模様を誇張して話した...
徳田秋声 「あらくれ」
...何よりもこの誇りに基くのだ...
戸坂潤 「技術の哲学」
...そして中央に輪奐の美を誇る幾多の殿堂が聳え...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...ただの水、なまぬるい水、ぞっこん心がしびれてくる水、人の情のようになぐさめてくれる水、誇張の水、歩きながら泣くのはまことに工合がいい...
林芙美子 「新版 放浪記」
...この百倍の誇張を用いても...
久生十蘭 「魔都」
...鰯(いわし)焼く隣にくしや窓の梅秀和(しゅうわ)この句は誇張の程度少くして前の諸句に勝りたるだけ...
正岡子規 「俳句の初歩」
...些(や)や誇顏(ほこりがは)に云(い)ひました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...誇張しているとさえみえる形の一種のそぐわなさからも...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...土州(どしゅう)が誇るに足りる手仕事の一つであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...彼は勝ち誇つた気持ちになつた...
横光利一 「マルクスの審判」
...わが家の誇りだと思ったのでしょう...
吉川英治 「親鸞」
...禅林の人によくあるいかつさや誇筆の風もなく...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...そして額の上には永遠にしぼむことのない月桂樹の冠が誇らしくこびりついている...
和辻哲郎 「ベエトォフェンの面」
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