...充実なき誇負は由来文化の公敵...
石川啄木 「渋民村より」
...あの二人は正(まさ)に同居していたこと」「そんなことなら僕だって分る……」「それからシズカ夫人は碇氏を誇りとしていること...
海野十三 「断層顔」
...空気の原のなかで誇らかな自信をもってたわむれるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...この所説もはなはだ半面的な管見をやや誇張したようなきらいはあろうが...
寺田寅彦 「科学と文学」
...科学を誇る国だけに鉄路はなめらかで...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...少しも誇張ではないのである...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...氏は見方を誇張もしないがまた遠慮もしない...
戸坂潤 「読書法」
...苦しんだことを誇りに思ひながら床に就くのである...
ボードレール 富永太郎訳 「窓」
...而して閣下の内閣が最大成功として誇る所は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...諸君の恵みであり誇りである愛すべき正直なる者...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...するとお民は赤坂の或待合に女中をしていたことがあると答えたので僕は心窃に推測の違っていなかった事を誇ったような事もあった...
永井荷風 「申訳」
...八五郎の勝誇(かちほこ)つた姿でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...威容を誇っていた二十六隻の船団は...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...誇張ではじまっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...誇張していえば、物を噛(か)む音さえさせないのである...
山本周五郎 「季節のない街」
...暗に誇るかのようにいったのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...すべて対等の誇りを持ってやっていた...
吉田茂 「私は隠居ではない」
...人智の誇りであるべき自然力征服は...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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