...然れども世界に誇るべき二千年来の家族主義は土崩瓦解(どほうがかい)するを免(まぬか)れざるなり...
芥川龍之介 「馬の脚」
...鋳物の本場の川口で修業してきたおやじは「砂むぐり」と一種の蔑視的な呼び名がつけられている鋳物屋という自分の商売を誇りにしているわけではなかったが...
高見順 「いやな感じ」
...誇張するに何よりも有効だが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...今非常な誇りを感じているとしても...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それについていつも誇張したきまり文句をくり返していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かゝるいみじき肉の誇りは...
永井荷風 「舞姫」
...殊に一人の女を争って勝利に誇る日が...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...時々新聞で誇大に取扱はれる癩治療薬の発見なぞも...
北條民雄 「癩院記録」
...エアノ王』伯爵夫人が勝ち誇って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...といふ風な途方もない虚栄心を誇つた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...その偉容は優に他の百草を睥睨するに足り一面また我が日本植物の誇りでもある...
牧野富太郎 「植物記」
...誇張のやうであるが...
宮地嘉六 「老残」
...より誇張した言葉でほめたてていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...知を誇らざる者に...
柳宗悦 「民藝四十年」
...五由利の云ったことは誇張ではなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...自分の勘に狂いのなかったことを誇りたいと思う...
山本周五郎 「やぶからし」
...一種の変態的な興味と誇りとさえ感じていたものでした...
夢野久作 「スランプ」
...学舎の門で誇ったことも覚えている...
吉川英治 「親鸞」
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