...北海道に類が無いと云ふ唯一つの誇りであつた...
石川啄木 「菊池君」
...及び自己の神経組織の不健全な事を心に誇る偽患者...
石川啄木 「弓町より」
...当時東京の或新聞に「山上の恋」という見出しで上高地に於ける二人の事が誇張されて書かれた...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...重(おも)きを誇りし圓打(まるうち)の野太刀(のだち)も...
高山樗牛 「瀧口入道」
...併し刻みをこのように誇張することは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自分の幼い愛情のいろんな誇張にたいしては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...誇りとをいっぱいに湧き立たせながら...
直木三十五 「南国太平記」
...太夫が肌膚を誇らうとする處はこの三四寸以外にはない...
長塚節 「菜の花」
...その花ばなの見事さを高台いっぱいに誇る...
中村地平 「霧の蕃社」
...内気な母に避暑を誇の種に話させる機会を一句ごとに作った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...その青茎の梢にてんてんと咲き誇る花の美しさは...
北條民雄 「続重病室日誌」
...一体Aには愚かな誇張癖がある...
牧野信一 「蔭ひなた」
...まったく世界に誇(ほこ)るべき花であるがゆえに...
牧野富太郎 「植物知識」
...誇張は写実の反対なり...
正岡子規 「俳句の初歩」
...論理の巧妙と引証の該博と討究の周到とは彼らが得意気に人に誇示するところである...
三木清 「語られざる哲学」
...決斷ありと自ら心に誇りしが...
森鴎外 「舞姫」
...そうして話し終りながら如何(いか)にも誇らしげに立上ると...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...みんな弱いぞ」肩を誇らせて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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